小田急線屈指のターミナル「相模大野駅」は“モール天国”だった! 駅直結ショッピングと文化施設が集結する街
小田急小田原線と江ノ島線が乗り入れる神奈川県相模原市・相模大野駅は、神奈川県内でも有力な街の1つ。実際の街の雰囲気はどういったものか、実際に行って確かめてきました。
神奈川県相模原市にある相模大野駅は、小田急小田原線と江ノ島線が乗り入れる主要駅で、2024年度の乗降客数では小田急線内で9位に入るなど、県内でも特ににぎわいを見せるエリアの1つです。
相模大野駅(筆者撮影、以下同)
新宿方面へはもちろん、代々木上原駅で千代田線に乗り換えれば表参道や大手町へもアクセスしやすく、また箱根や江ノ島といった人気観光地へも直通で行ける便利な立地です。
駅の歴史は長く、1929年に「大野信号所」として開設され、1940年に現在の「相模大野」に改称しました。2024年からは相模原市市制施行70周年を記念して、
相模原出身のバンド・[Alexandros](アレクサンドロス)の楽曲『ワタリドリ』が列車接近メロディに採用されています。
駅直結ショッピングモールがデカい!
かなり開放的な空間設計
相模大野駅の中央改札を抜けた先は、かなり広々としています。ここは駅の東側(南口)と西側(西口)をつなぐ通路です。
初めて来ると、つい見上げそうになります
相模大野駅に直結の商業施設「
相模大野ステーションスクエア」は、アメリカ陸軍医療センター(旧・相武台陸軍病院)跡地を再開発して1996年に開業しました。現在では相模大野の顔役として市民に愛されています。
写真左がB館、右がA館
施設はA館とB館に分かれており、かなり大規模。A・B館は中央改札からすぐ近くの3階アトリウム広場で繋がっており、天井の高い開放的な空間が広がっています。
小田急線の中央改札と直近のA館入口
A館には「成城石井」「ハンズ ビー」などの店舗が。また、A館の複数ある入り口のうち、ひとつは中央改札と至近距離。改札を抜けて1秒で入店できます。
内部テナントがかなり充実しているB館
一方のB館にはスーパー「OdakyuOX」や「無印良品」「ユニクロ」「ビックカメラ」など、あるとうれしい有名店舗が多く入っています。
ホテル入口は吹き抜けを抜けた外側にあります
加えてB館の高層階には「
ホテルセンチュリー相模大野」も。こちらのホテルに宿泊して、滞在中に日帰りで箱根巡り&江ノ島歩きをセットで堪能、という旅行プランも組めそうですね。
駅西側のデッキに直結のモールも複数
立川駅や大宮駅にも似た印象のデッキ
駅西側(北口)へ出たところのペデストリアンデッキは左右にかなり幅広。「サンデッキ相模大野」という名前もあり、その下の地上部分がバスターミナルを兼ねたロータリーとなっています。
雨の日でも濡れずに安心です
屋根付きデッキのおかげで、駅周辺の移動はかなりスムーズ。
相模大野駅はこうしたモールが充実しています
北口を出てから左方向のすぐ近くにあるのは「
bono(ボーノ)相模大野」。2010年代の再開発計画に基づき2013年に開業した、相模大野ステーションスクエアに負けず劣らずの大型モールです。
こうした吹き抜けがあると、暑い日でも日差しを避けられていいですね
施設は中央の「ショッピングセンター」と「サウスモール」「ノースモール」に分かれており、サウスモールとショッピングセンターの間は大型の吹き抜けとなっており、6階には「屋上庭園さがにわ」もあります。
丸っこい外観が駅ビルやbonoに対してローカル感強め
反対に、北口から右方向にある「
相模大野ジョイモアーズ」は、「サイゼリヤ」「ゴーゴーカレー」のほか多くの飲食店、ショップ、サービス店が入居。相模大野駅はデッキ直結のショッピングスポットがかなり充実しています。
外観はちょいと年季が入った、ごく普通の跨線橋
また、このデッキで隠れた注目スポットは、ボーノ近くにある跨線橋。
しばらく待っていて一斉に電車が来た時のうれしさはなかなかのもの
ここは
小田急小田原線と江ノ島線を同時に眺められる、鉄道オタクに有名な絶好のビュースポット。運が良ければ在来線や「ロマンスカー」など複数の車両が、同じタイミングで相模大野駅を出入りする風景を見られます。