骨肉腫のステージIVで闘病中のがんサバイバー・榎本一心あらため闘魂一心(以下、一心)さんが11月6日までに、自身のTikTokで動画を更新。寄せられた誹謗(ひぼう)中傷について、自身の思いを語りました。
「相手の気持ちは考えないんですか」
「心ない言葉がまたあった」と切り出す一心さん。ライブ配信中に「お前病気を使って同情するな(※発言ママ)」「病気だから寝てろ」などの言葉を、とある視聴者からコメントで寄せられたと話します。一心さんはその視聴者に対し、「相手の気持ちは考えないんですか」「相手の気持ちを考えた方がいい」と反応したそう。
一心さんの反応に該当視聴者は、「まんまと釣られたな」とよく分からない返事をしたと言います。一心さんが過去に投稿した爬虫(はちゅう)類動画を見て好感を抱いていたという該当視聴者は、今回の対応を受け一転、「好感を持てなくなった」と捨てぜりふとも思える言葉を投げ掛けたようです。
「爬虫類好きと人を誹謗中傷するの、何が一緒なの」
一心さんは自身のSNS投稿を「見てくれるのはうれしい」としながらも、「爬虫類好きと人を誹謗中傷するの、何が一緒なのかな」と冷静に語ります。続けて、「僕のみならず、病気の人は寝てろ」と一心さんだけではなく、多くの闘病中の人たちをも巻き込む言葉に怒りの感情を抱いた様子。病気や障がいを抱えていることで同情を誘っていると受け取れる発言は「よろしくないんじゃ」と苦言を呈したようです。
動画の終盤では、「人を傷つける言葉っていうのは、僕はとても許せない」と話し、「良いコメントも悪いコメントも取り上げさせていただく」と視聴者に伝えました。コメント欄には「言葉の暴力ですね」「正論です」「無視が一番効果的だよ」といった温かい言葉のほか、「考え方がとても大人」と称賛する声も寄せられました。
骨肉腫ステージIVのがんサバイバー
一心さんは高校2年生の夏を迎える前に、左脚の骨肉腫が発覚。約1年間の抗がん剤治療を経て、重粒子線治療へ。その後、右脚にも転移が見つかり、現在は治療の影響で右下半身がまひしていますが、治療過程などをSNSで発信し、今後治療に望む人たちの「参考になれば」ともTikTokの別動画で語っています。