All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、栃木県栃木市・27歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:27歳女性在住:栃木県栃木市
同居人数:両親、自分、弟
世帯年収:両親不明、自分0円、弟不明
実家の間取り:3LDK
職業:無職
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:4万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:5000円
貯金総額:不明
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下女性の1カ月の平均消費支出は16万3767円です。そのうち、住居費の平均は3万8400円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた12万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「どちらともいえない」とし、「持病があるため、一人暮らしが困難だからです」と回答。また、恋愛や結婚願望については「現在恋愛中」といい、「結婚して子どもが欲しいからです」と話しました。
持病があるため一人暮らしをしたくてもできない
現在、実家暮らしを選択しているのは「持病があり、いつ倒れるかわからないため、主治医からも実家暮らしを勧められています」と健康的な理由と告白。「薬でコントロールができるようになれば、実家の近くで一人暮らしをしたいと考えていますが、現在の状況では仕事もできないので実家で暮らすしか選択肢がないからです」と続け、1人暮らしをしたくてもできない現状を説明してくれました。
「大人になったのにも関わらず、自立できていない自分が嫌になる」
また、実家暮らしでの苦悩を尋ねたところ「仕事ができないため、生活費を渡すこともできず、家族に迷惑をかけていることも多いのでそれが嫌です」と胸の内を打ち明けました。「大人になったのにも関わらず、自立できていない自分が嫌になることもあります。生活費を渡せるくらいの稼ぎは欲しいと考えています」とも話しています。
経済的な悩みを大きく持つ回答者。上記とは別に、実家暮らしをする上でのお金に関する悩みについても尋ねたところ「私がずっと家にいるので、夏場はエアコンを付けっぱなしにしているため、光熱費が高くなることです。また、食費も高くなっていると思います」と悩みを吐露しました。
病気によって実家での暮らしを余儀なくされるのは仕方のないこと。しかし、現在は経済的な負担になっていることと、どうにか生活費を渡せるぐらいには稼ぎを得たいと思う気持ちのせめぎあいで、悩みを強く感じていることがうかがえます。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。