配信者でYouTuberのコレコレさんが9月13日、自身のYouTubeチャンネル「コレコレチャンネル KoreTube」でYouTube Liveを配信。話題は今、大炎上中の人気TikToker・ゆりにゃさんの件でした。
【実際の動画:コレコレ、ゆりにゃの詐欺問題について緊急生放送】
スポーツジムのオープン初期費用のために受けた案件が詐欺
実はゆりにゃさん、自身のInstagramストーリーズで、スポーツジムのオープンに初期費用2000万円を要するため、案件を受けたことを告白。その案件が、詐欺でした。
内容は三井住友カードのVポイントと、カルチュア・コンビニエンス・クラブのTポイントのキャンペーンに乗じたもので、ゆりにゃさんが投稿したストーリーズから、案件先のLINEをファンが登録。すると、氏名、生年月日、年収などの個人情報の回答をLINE上で求められます。これに回答すると、次は専用URLが送られ消費者金融「アイフル」の口座を開設するよう誘導。口座開設に際し、年収や希望額、借入目的(生活費)も指定されます。ここまでなら引き返せるのですが、その後、LINEの相手から求められるIDやパスワード、確認のために必要な4桁の認証コードを伝えるよう促され、そこまで教えてしまうと口座が相手に乗っ取られ、借り入れをされるという仕組みです。
このストーリーズに気付いたコレコレさんは、すぐにゆりにゃさんへ詐欺であることをLINEで連絡するも、ゆりにゃさんは「詐欺じゃないと思うんだけど」と返信し、しばらくストーリーズは消されない状態でした。その後、ゆりにゃさんの交際相手兼マネージャーで、「たいちくん」の呼び名で知られる齊藤太一さんがコレコレさんとやりとりをし、ストーリーズは削除されることに。
さらに削除前のストーリーズでは、疑問に思ったファンから寄せられた「登録するのにお金かかったりしますか?」という質問に、ゆりにゃさんはストーリーズで「かなりの大企業様なので」「安心して大丈夫」「お金は1円もかからないよ」などと回答。
しかし、この手口によって、被害者が続出しました。コレコレさんの放送に10人ほど登場し、皆同じ手口だったと話しました。なぜこの詐欺に引っかかってしまったのか、というコレコレさんの質問に対し、「ゆりにゃちゃんだから信じた」「応援できるなら」などとコメントしつつも、冷静になって「本当にバカなことをした」と自分を責める人もいました。加えて、こられのストーリーズが投稿されたのが土曜日。アイフルはカードの盗難・紛失以外の問い合わせは平日のみだったことも、被害者が増えた要因の1つになったようです。
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被害届が出せない現状を訴える被害者ら
被害者の中には既に警察へ相談をしている人も。しかし、今回については被害者らが自らLINEの相手へ個人情報などを伝えているため、被害者はアイフルになると言われ、被害届が出せない状況だったそう。50万円引き出された被害者の1人は知人の弁護士に相談したところ、借り入れから30日間は無利子で返せるので、その間に返したほうがいいと言われ、早くも“完済”した人もいました。
また、引き出しはコンビニからされており、コレコレさんは闇バイトの“出し子”の存在も示唆。実は以前にも、全く同じ詐欺内容を生放送でコレコレさんは取り上げていました。もともと、ゆりにゃさんと齊藤さんが放送に上がる予定でしたが、直前で弁護士と話し、「何も表で発言できないから」という理由で放送には登場しませんでした。コレコレさんはこれまでにゆりにゃさんと何度か動画などでコラボをしてきた仲ですが、「これで(ゆりにゃさんと)絡めんくなっても悔いはない」「今すぐ(被害者らに)金返せって」とコメント。
視聴者からも「逃げるなよ」「駄目だよそれじゃ」「ゆりにゃこんな子だったんだ」「うわあえぐい」「どこがファン思い???」など不満と怒りの声が噴出し、チャット欄は大荒れに。「謝るくらいはしなよ」「自分の言葉で謝罪しろ」と、厳しい声が飛び交いました。
ゆりにゃさんは本件に関与していないと主張
ゆりにゃさん側の主張としては、今回の案件にゆりにゃさんは一切関与しておらず、全て齊藤さんによるものだったとのこと。また、案件先企業との電話による通話、対面での会話もなく、契約書も交わしていないというずさんな実態も明るみに。
齊藤さんはコレコレさんの放送を通して、「誓ってファンの皆様を騙そうという考えは一切ございません」「私1人が先んじて行動をした」「今回の案件以前のInstagramにおけるストーリー発信やdmの返信は、(ゆりにゃ)が1つ1つ真剣に行っておりました」「(ゆりにゃ)からは後ほどファンの皆様向けて(自身)の言葉で発信させて頂きます」(※原文ママ)などの長文が公開されました。その中に、被害者への返金を保証する言葉は一切ありませんでした。
この内容を聞いた被害者の1人が被害発覚後、ゆりにゃさんに連絡したところ齊藤さんから返信があり、「警察へ行き被害届を出してください」「消費者センターにはお電話しておりますでしょうか?」「クーリングオフ制度についてお時間のある時にお電話お願いします」などと書かれたメッセージが届いたと明かします。しかし、消費者金融の借り入れは原則としてクーリング・オフができないはず。弁護士に相談しているのに、なぜこの事を知らないんだ? 本当に弁護士に相談しているのか? と配信内で指摘する声も被害者から上がっていました。13日の記事執筆現在、ゆりにゃさんはまだ、声明を出していません。努力家でファン思いと知られるTikTokerの不祥事に、多くのファンが今後を注視しています。