地下アイドル「仮面女子」の神谷えりなが13日、ブログを更新し、目の病気の再発と手術の予定について報告した。ブログによると「最近、斜視が再発しました。開散まひという病名です。手術は予約の都合ですぐに行えず11月を予定しています」とのこと。
 
スポニチなどによると、神谷さんは高校の時から目の病を患い、左の黒目が内側に寄る内斜視となり、物が二重に見えたり、頭痛やめまいにも苦しんでいたという。2015年に一度、手術をしたが、再発したとみられる。

 

神谷さんが患う「斜視」とはどのような病気なのか? All Aboutの専門家によると、斜視というのは本が1冊書けるほどバリエーションが多いそうだが、ここでは斜視の中でも多いパターンにしぼって、基本情報を簡潔に解説する。

 

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斜視とはどんな症状なのか

多くの眼科手術に携わってきた目の専門医である大高功氏によると、斜視とは、「両眼が同じ方向を向いていない状態が続いている状態」、あるいは「両眼が同じ方向を向いていることもあるが、時に自分の意思に反して同じ方向にならなくなる状態」だという。

 

片目を正面に向けたとき、もう片目がまっすぐより外に向いているのが「外斜視」。片目を正面に向けたとき、もう片目がまっすぐより内側に向いているタイプを「内斜視」とよび、神谷さんはこのタイプだと思われる。外斜視・内斜視と比べ少ないが、利き目で物を見たときに、もう片方の眼が上になってしまうのを上斜視、下になってしまうものを下斜視とよぶのだそう。

 

見た目を気にする患者が多いが、眼が大きくずれていると、片方の眼の見えを頭の中でうまいこと消してしまう作用が起き、二重に見える(複視)という症状が出る。

 

日本眼科学会によると、より目を輻湊(ふくそう)といい、その反対(離し目)を開散というのだと説明する。開散が上手にできなくなる状態を「開散麻痺」とよぶ。近くを見たときに複視の自覚はなく、1~2 mより遠くを見たときに、複視を自覚するのが特徴だとしている。脳の付け根の部分である脳幹と呼ばれる部分の障害で起こるといわれているものの、原因が不明のことも多い難しい病気だといえるかもしれない。

 

斜視の治療、手術法、費用は?

大高氏によると、斜視の治療は、基本は手術となるのだそう。 標準的には40~60分の手術で、費用は動かす筋肉の数などにもよるが、3割負担で5万円(入院費用を除く)程度のことが多い。治療法としては一般的な斜視手術だが、一方で「手術には限界やリスクがある」とも。

 

斜視は再発しやすいのか?

同じ手術をしても、術後の見た目には個人差が出ると大高氏。つまり手術で完全にまっすぐになるかどうかは、やってみなければ分からないのが現状で、「完璧に」両目をそろえたいと思っても、叶わない人もいるのだそう。

 

また、「術後の戻り」といって、一度治っても、また斜視になっていく、いわゆる再発が多いのも特徴。将来にわたって再発しないようどれだけ丁寧に時間をかけた手術をしても、現状の医学では、完全に再発をゼロにすることは残念ながら難しいと大高氏は説明している。手術には過度な期待をせず、長期にわたって付き合っていかければならない病気だといえるかもしれない。

  

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