夏によく見る猫のグータラなポーズ5選!それぞれの意味も解説!

夏はだらんと伸びた猫たちの「グータラポーズ」が楽しめる時期ですね。警戒心ゼロで、思い思いのポーズで寝る猫たち。ここではその寝姿を分類し、意味あるその寝姿について解説します。

1.ヘソ天

実は猫のグータラポーズは、夏に体温が上がりすぎるのを防ぐため、熱を逃がすためのポーズです。

代表格の「ヘソ天」は、お腹と脚を天に向けます。これはお腹に風を当て、大事な内臓の温度上昇を防ぐためです。さらに四肢を全開にすることで、脇と股関節付近を冷やせます。ここには太い血管があるので、体温を効率よく下げることができるのです。

 

2.踊り寝

「踊り寝」は、バンザイをしたり体をひねったり、まるで踊っているように見えるためにこう呼ばれています。これは「ヘソ天」が変形してできた形で、眠りながら体を冷やそうとコロンと寝返りを打ったポーズです。

おそらく新たに上に向けた体の部位が、次に冷やしたい場所なのでしょう。暑ければ暑いほどコロンコロンが繰り返され、そのたび面白いポーズが楽しめます。

 

3.アンヨ投げだし

猫は汗腺が少なく、基本的に汗をかいてその蒸発熱で体温を下げることができません。しかし数少ない汗腺の集まる場所が「脚の裏」です。

猫が台の上で前肢や後肢を伸ばし、ぶらぶらさせて眠っていることがありますが、おそらくこれは汗腺を利用した貴重な冷却方法なのです。

 

4.腹ばい

体温が上がりすぎると、脳と内臓に問題が起きます。そこでお腹をすぐに冷やしたいとき、猫は冷たい場所に腹ばいになります。

とはいえ内臓を冷やしすぎるのはよくありませんし、猫もそれは心得て(?)います。これはよほど暑いときか、体重が比較的重めの、元気で暑がりの猫によく見られるポーズです。

 

5.アゴ乗せ

猫は何かにアゴを乗せるのが好きですが、暑い時期にほおを預け、首元までべったりくっついているときは冷却の意味もあるようです。首を冷やすと脳を冷やすことができるので、なかなか上手いやり方です。

また夏に人にくっつきたがる猫がいますが、意外やこれも冷たさに惹かれているケースがあります。猫の平均体温が38℃以上なのに対し、人は36.5℃前後。さらに汗の気化熱でひんやり冷えた素肌は、猫にとって格好の保冷剤となるようです。

 

まとめ

夏に見られる猫の無防備な寝姿は、何度見ても笑えますし「君の野生はどこ行った?」と毎回たずねてみたくもなります。しかしどんなに不真面目に見えようとも、これは猫が暑さに精一杯対抗している姿です。

それに猫がグータラできるのは、そこが安心安全な場所だからこそ!飼い主さんにとっては、1番嬉しいことだといえますね。
 

提供・ねこちゃんホンポ

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