最近では自動測定器も導入されている
過積載の責任はドライバーというよりも、荷主にあることも多い。そのため、荷主にも協力要請や警告が発せられ、悪質な場合は運送会社の責任も問われることがあって、6カ月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金が課せられることもある。もちろん運送会社も車両の使用制限や営業停止などがあるし、社内の運行管理者については資格の返納などがあるなど、とにかく厳しい対応となっている。
高速道路で発覚した場合は一般道に出るように指示されることもある。ただ、日本の場合は対応がぬるくて、アメリカでは国道沿いなどに測定施設があって抜き打ちで測定。少しでも超えているとその場で下ろすように指示され、作業完了まで再出発してはダメという厳しい対応となっている。しかも州によって過積載の基準が異なる。
そして最近、高速道路や国道で見かけるのが自動測定器だ。これはカメラで車体の大きさなどを測定して車種を割り出し、その上で路面に埋め込まれた測定器で重量を測定。違反していると、路上の表示が出たうえで、悪質な場合に警告書が送られる。オービスとは違って警告で終わるのは、精度の問題や設置しているのが警察ではなく、国土交通省だったりするのが理由のようだ。
過積載は冒頭で紹介したように道路を傷めるだけでなく、ドライバーの負担や運賃などにも関わる根の深い問題だけに、今後も取り締まりの強化が必要だろう。
Text:近藤暁史
提供:WEB CARTOP
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