1.背中から腰
背中から腰にかけて毛並みに沿ってゆっくり撫でていると、猫はだんだん力を抜いていきます。
体を支える背骨周りの筋肉全部が緩むからでしょうか、上手に撫でられたときの猫のリラックス感は他とは比べものになりません。
背中や腰周りは範囲が広く撫でやすいので、慣れないうちはここから始めるといいでしょう。
2.鼻の上から頭
顔周りでうっとり撫でるがままにさせてくれるのは、鼻筋から眉間、あるいは鼻筋から頭頂にかけてです。
そこを毛並みに逆らわず指で下から上へそっと撫で上げましょう。
アゴの下やほっぺの辺りも気持ちよさそうなのですが、猫が首を上げ続けなければなりません。
頭の上部なら力を抜いてリラックスも簡単です。
3.頭頂部から肩
頭頂部から肩にかけてもおすすめです。ただこのとき耳周りやアゴを撫で始めると、かなりの確率で「ここも撫でて」「今度はこっち」とリクエストが止まらなくなる可能性があります。
もし寝かしつけるのが目的なら、耳の間のラインを外れないのがポイントです。
4.お腹
お腹は猫にとって急所ですから、普通警戒して触らせてくれません。
仮に撫でさせてくれたとしても、うっかり強く撫でればびっくりさせてしまうこともありますし、猫がダメだと判断すれば遠慮なく教育的指導が入ります。
お腹はいわば上級者向け。子猫気分でヘソ天してくれる猫なら最高にご機嫌な場所ですが、慣れないうちは仰向けは避け、横たわった状態で横腹を撫でるにとどめましょう。
猫を眠りに誘うコツ
眠りに誘う撫で方のポイントは3つあります。
- 落ち着いた気分で
- ロースピードで撫でる
- 肌に圧をかけない
猫に手のひらの暖かさが伝わるくらいのスピードとソフトさで、優しくゆっくり撫でましょう。
実はこれは人をリラックスさせる「タクティールケア」の応用です。
赤ちゃんを寝かしつけるときの撫で方をイメージするといいかもしれませんね。
まとめ
よほど肝の据わった猫か子猫でなければ、撫でているうちに眠ってしまうことはないかもしれません。
しかしツボ的場所を上手に撫でられれば眠気が襲って当然です。
もし撫でた後に猫がベッドで爆睡していたら撫で成功です!
もともと眠るつもりだったとしても、きっといつもより深い眠りに落ちていることでしょう。
【獣医師の補足】
日々、猫ちゃんを撫でて嫌がらない程度にスキンシップを取ることはストレスを軽減させるだけでなく、体表の異常を早期発見することにもつながるので是非チャレンジしてみてください。(獣医師:長谷川諒)
(獣医師監修:長谷川諒)
提供・ねこちゃんホンポ
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