【徹底比較】コンビニ各社の「食パン」の違いは何? 4社のオリジナル食パン(6枚入)を食べ比べてみた!

コンビニ各社が販売している「食パン」。一見同じようにも見えるセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ(TOPVALU)の食パンを食べ比べてみました。

コンビニ各社では無数のプライベートブランドによる商品を展開しています。よく見ると、セブン-イレブンとファミリーマートの競合商品の2つを、同じ食品メーカーがOEMで作っていたり、似たような商品なのにコンビニによって価格差があったり。なかなか興味深いものがあります。
 

ただし、中にはコンビニ各社ごとの「差を感じられにくい」商品もあり、その筆頭が「食パン」です。 
 

一見、同じように見えるコンビニ各社の食パン(6枚入)


コンビニ各社ごとに見た目も価格もよく似ていますよね。一見、その差を感じられにくそうにも思いますが、ここではあえてその差に迫りたく、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ(TOPVALU)それぞれの「6枚入り」食パンに絞り込み、食べ比べながら紹介していきます!
 

セブン-イレブンの食パンは、生でも焼いてもフワッとした質感が生きる優等生的な味!

セブン-イレブン「7プレミアム セブンブレッド6枚入り」148円(税別)
 
生の状態では、フワッとした質感が印象的!


最初に、セブン-イレブンの「7プレミアム セブンブレッド6枚入り」148円(税別)を見ていきましょう。この商品のスペックは以下になります。
 

・1枚当たりエネルギー:160kcal
・たんぱく質:5.6g
・脂質:2.2g
・炭水化物:30.3g(糖質:28.8g/食物繊維:1.5g)
・食塩相当量:0.8g
 

まずは生でいただきましたが、フワフワした食感が特徴的で、噛むと口の中に小麦とバターの味わいが優しく広がっていくような印象を受けました。ただし、こういった生でフワフワ系食パンの場合、トーストなどで焼いたりすると、途端にバランスが崩れることがありますが、果たして結果はどうでしょうか。 
 

トーストにしても中のフワフワ感は損なわれず、でした!


トーストにしたところ、確かに表面や耳はカリッとしつつも中のフワフワ感が損なわれず、でした。実においしく、念入りな設計によって作られたパンであることが分かりました。製造は「武蔵野フーズ」というメーカー。優等生でハイレベルな商品が多いセブン-イレブンらしい一品でした。
 

ファミリーマートの食パンは、バターの風合い+しっとり感推し!

ファミリーマート「しっとりやわらか食パン6枚」149円(税別)
 
その名の通りバターの風合いが特徴的な一品


続いて、ファミリーマートの「しっとりやわらか食パン6枚」149円(税別)を見ていきましょう。見た目的にはセブン-イレブンの食パンとさほど変わらないですし、価格差もわずか1円差。以下のスペックもセブン-イレブンの食パンとさほど変わりませんでした。
 

1枚当たりエネルギー:158kcal
・たんぱく質:5.6g
・脂質:2.7g
・炭水化物:28.8g(糖質:27.0g/食物繊維:1.8g)
・食塩相当量:0.7g
 

しかし、実際に生の状態で口にしてみると、セブン-イレブンの食パンがフワフワ感が特徴だったのに対し、ファミリーマートの食パンは商品名の通り、しっとりとした食感を打ち出していました。この感じと合わせて、バターの風合いが口の中に滑らかに広がっていくような印象です。この点もセブン-イレブンとの食パンと一線を画すように思いました。 
 

トースターで焼いている段階でバターの香りが!


続いて、トースターで焼いてみました。焼いている段階でバターの香りが漂ってきて、食欲をそそられます。実際にいただきましたが、パンの表面や耳も口当たりが良く滑らか。噛むとまたしっとりバターの風合いが口の中に広がっていくようで、仮にトッピングが無かったとしてもおいしくいただけそうに思いました。
 

一流パンメーカー「山崎製パン」による製造で、同社のあらゆる知見と技術が生かされた一品です。
 

ローソンの食パンは、セブン+ファミマの両方を良いとこどりしたような味!

ローソン「香り豊かなふっくら食パン6枚入」145円(税別)
 
ふっくら+しっとりを実現しつつコストパフォーマンスにも優れています


続いて、ローソンの「香り豊かなふっくら食パン6枚入」145円(税別)を見ていきましょう。セブン-イレブン、ファミリーマートの食パンより地味に3〜4円安い点が好印象ですが、それでいてスペックも大差ないのがうれしいところです。
 

・1枚当たりエネルギー:156kcal
・たんぱく質:5.5g
・脂質:2.3g
・炭水化物:29.1g(糖質:27.3g/食物繊維:1.8g)
・食塩相当量:0.7g
 

生の状態で口にしてみると、商品名の通りふっくらとした食感である一方、噛み締めるとしっとりとした味わいで、意外と複雑な印象。ただし、これが悪いというわけではなく、セブン-イレブン、ファミリーマートの食パン双方の良いとこ取りを実現したような、万人に喜ばれる味のように思いました。 
 

トーストにすると、甘さが際立っておいしい!


トーストにしてみたところ、バターの塩味が小麦の印象を引き立たせるのか、程よい甘さが際立ってこれがまたおいしい! 表面・耳ともセブン-イレブン、ファミリーマートの食パンよりもカリッと感は弱いものの、これはこれでアリだと思いました。
 

気になる製造メーカーを見ると、なんとファミリーマートと同じ「山崎製パン」。「ファミリーマートさんはこの味ですので、ローソンさんはこういう味のほうが良いんじゃないでしょうか」といった「山崎製パン」によるプレゼンの様子を勝手に想像したりもしました。
 

ミニストップ(TOPVALU)の食パンは、コスパ最強の108円(税別)! 

ミニストップ(TOPVALU)「もっちり仕上げ 熟成湯捏の食パン」108円(税別)
じっくり寝かせた湯ごね製法によって、濃厚な小麦感を味わえます


最後に、ミニストップの「もっちり仕上げ 熟成湯捏の食パン」108円(税別)をいただきます。イオン系列のミニストップでは、TOPVALUブランドの食品を数多く扱っていますが、いずれもコストパフォーマンスに優れつつ、ボリューミーな商品が多いです。
 

以下のスペックの通り、食パンに限っては他社とさほど差がないものの、108円(税別)という圧倒的なコストパフォーマンスは評価に値するところです。
 

・1枚当たりエネルギー:155kcal
・たんぱく質:5.1g
・脂質:2.4g
・炭水化物:28.9g(糖質:27.5g/食物繊維:1.4g)
・食塩相当量:0.7g
 

まず生でいただきましたが、ローソンの食パン同様ふわっとした風合いである一方、噛み締めると濃厚な小麦感が口の中に広がります。タイトルの通り「湯ごね」による寝かせ効果によるものだと思いますが、トーストにした際、味・食感にどんな変化があるのでしょうか。
 

トーストしたことでバターの印象も際立ちました!


生でいただいた際は小麦感のほうを強く感じましたが、トーストすることでバターの印象も際立ち、小麦感・バター感双方がバランス良く口の中に広がります。わずか108円とは思えぬクオリティであり、かなり良い印象を受けました。
 

「こんなに良いパン、どこが作ったの」と思って裏面を見ると、またもや「山崎製パン」! 恐るべし一流パンメーカー。コンビニ各社ごとに、それぞれの個性を生み出しつつ、商品を開発していることが分かりました。
 

【まとめ】コンビニ各社ごと、食パンの味に傾向の違いがあった!

一口に「食パン」と言っても、コンビニ各社ごとに味の傾向が異なることが分かりました


セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ(TOPVALU)それぞれの食パンをいただきましたが、いずれもおいしさには変わりがないものの、味の傾向はそれぞれ異なることが分かりました。
 

個人的にはファミリーマートの「しっとりやわらか食パン6枚」149円(税別)がベストでしたが、この辺は食べる人によって好みが大きく分かれることと思います。ぜひ本記事を参考にあなた好みの食パンを見つけてくださいね。
 

それにしても驚きだったのは、今回紹介したコンビニ4社中、3社の食パンを「山崎製パン」が製造していたこと。春だけでなく365日いつでもパンまつり状態のコンビニ食パン、ぜひ1度食べてみてください!


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