欧米では歴史の長いキャンピングトレーラー文化

 アウトドアブームのなかで、一般的な乗用車でも積載性や機能を大幅に拡張できる牽引トレーラーが注目を集めていますが、今回は日本や世界各地で見つけた「こんなのあり?」なトレーラーたちを紹介しましょう。ちなみに海外のものは日本の道路交通法では違法となる場合もあるので、あくまで「こんなトレーラーもあるよ」ということでご覧ください。
 
 

好きな場所で「ととのう」ことができるモバイルサウナトレーラー

 まず紹介するのは、先日愛知県で行われた「ビークルスタイル」の会場で発見した、走る酒樽のような物体です。こちらは海外で人気となっている「バレルサウナ」をそのままトレーラーに乗せてしまった、その名も「モバイルサウナ」です。

 こちらはあくまで現在開発中とのことですが、サウナーにはたまらないトレーラーなのではないでしょうか? トレーラーで走る意味あるの? と思ったのですが、これを河原や湖畔に持っていけば、大自然の中でサウナを楽しんでそのまま水の中にドボン! なんてことも可能なんだとか。好きな場所で好きな時に「ととのう」ことができるのは魅力的ですね。何よりこの巨大な醸造樽が走っているような外観はインパクト大。市販が楽しみです。

 

ゴルフがゴルフを牽引? 車体を切って製作したトレーラー

 お次はこちら。車高の下がったフォルクスワーゲン・ゴルフ4が、同じくゴルフ4の後ろ半分を使って製作したワンオフのトレーラーを牽引しています。じつはこの手のワンオフトレーラーはカスタムカーの世界では比較的ポピュラーで、決して珍しいものではありません。ただし車両を1台購入してカットするのですから、それなりの費用が掛かっています。

 ちなみに荷物はリヤのハッチゲートを開けて入れて車内に搭載するようですが、トレーラーの大きさを見ればわかる通り、大げさなカスタムの割にはあまり荷物を積めないのが玉に瑕。これなら多少全長が長くなっても、リヤドアを残した方が良かったかもしれませんね。
 
 

まるでカルガモの親子のようなミニの2連トレーラー連結車

 こちらも先ほどのゴルフ同様にミニの後部をカットしたカスタムトレーラーを牽引しているのですが、全長の短いミニの特性を活かしてなんとトレーラー2連結。まるでカルガモの親子のような姿になんとも愛らしさを感じてしまいます。

 見た目はコミカルですが、作りは本格的で後部のトランクではなく、上部の蓋をあけることで荷物の出し入れができる仕組みとなっているほか、2連目のトレーラーにはサイクルキャリアも装着。車内の狭いミニでも遊び道具を満載で出かけることができるのです。

 ちなみにオーナーいわく唯一の難点はバックができないこと。見た目のインパクトと引き換えに、つねにコンビニや駐車場では気を使わなくてはいけないということです。

 

これはトレーラーというより車輪のついた小屋

 一転してこちらはまるで車輪のついた小屋。かなりインパクトのある光景ですが、こちらはログハウスなどを販売している「BESS」がリリースした、その名も「走るログ小屋 IMAGO iter(イマーゴ・イーテル)」という商品です。

 一般的な車両で牽引できるトレーラーとしてはかなり大きなサイズとなり、当然ですが、牽引免許が必要となります。リアルウッドでできたログハウスなので、かなり重量もあり、トレーラーもしっかりしたフレームのものが採用されています。また全高も3.5mあるため、大型のSUVやピックアップで牽引する必要がありそうですね。

 ちなみにBESSの「走るログ小屋」は、写真のような全長12フィートの「IMAGO iter」のほか、全長20フィートの「IMAGO X」もラインアップしているそう。いずれもキャンプに持っていくような用途よりは、気が向いた時に移動できるログハウスとして捉えた方が良いかもしれませんね。
 
 

トレーラーを牽引するのはなにもクルマだけじゃない!

 最後に紹介するのは、1940年代のティアドロップ型トレーラーを彷彿させるデザインですが、牽引しているのが自転車ということで、かなりコンパクトサイズの自作トレーラーです。

 自転車用とはいえ、構造は自動車用とさほど変わらず、自転車に連結する部分、自動車用ではカプラー部分が専用のサイドマウントとなっているのが外観上の大きな特徴。タイヤは自転車用ホイールに空冷VW用のハーフキャップを装着したり、ボディはアルミパネルをリベッドで接合して製作するなど、かなりの出来栄えです。オーナー君はこのスタイルでイベント会場を走り回っており、つねに人だかりができるほどの人気ぶりでした。

 ひとことで「トレーラー」と言っても、用途や牽引するクルマによってさまざまなタイプが存在することがおわかりいただけたでしょうか? なかでも今回は変り種ばかりを集めてみました。
 

TEXT:柳田郁夫
提供:Auto Messe Web

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