Mission! 美味そうな名前のクルマを探せ

 エンスーたる者、仮にダイハツ ムーヴ ラテという車名をたまたま耳にしたところで、いちいち「飲み物のラテ」のことを脳裏に浮かべたりはしない。

 ムーヴ ラテと聞いて思い浮かぶのは「うむ、2004年発売の軽自動車か。基本エンジンはEF-VE型直3DOHCで、『ぬいぐるみ系』という新ジャンルを創出した、ある意味偉大な1台ではあったな」というようなものでしかないのだ。



 

 

 だが「のどが渇いているとき、とりわけ“甘い飲み物”を欲しているとき」にムーヴ ラテという車名を聞いてしまうと、もういけない。エンスーであっても、思わず「そういえばスタバのラテに砂糖どっちゃり入れて飲みてえな……」などと、どうでもいいことを連想してしまうのだ。

 本稿ではそんな、エンスーであっても「のどが渇いているとき/腹が減っているとき」に聞くと、思わず「美味しそう……」と図らずも連想してしまう車名の数々を挙げてみよう。挙げたところで意味も生産性もないのだが、仕事がなくてヒマなのだ。貴殿も、おヒマなときに本稿をお読みいただけたら幸いである。

 さて、冒頭で例として挙げたダイハツ ムーヴ ラテと同じ「甘い飲み物系」の車名としては、ムーヴ ラテのある意味後継モデルである「ダイハツ ミラ ココア」がある。これまた普段は別に何も思わないが、脳が甘いものを欲しているときに聞くと、無性にバンホーテンのココアパウダーをホットミルクで溶かし、砂糖をどっちゃり入れて飲みたくなるものだ。



 

 

 ミラ ココアにしてもムーヴ ラテにしても、いわゆる女性をターゲットとした軽自動車が「甘くてカワイイ感じ」を車名に用いたのは、その良し悪しは別として、理解はできる(カフェラテは必ずしも砂糖を入れるわけでもないだろ? という正論はおいといて)。

 だが、スズキ カプチーノは、今となってはけっこう硬派なエンスーに愛されている軽FRスポーツだが、開発当時は「カプチーノ」の語感に現れているような「かわいい感じ」を狙っていたのだろうか?



 

 

 クルマに詳しくないため当時の事情をよく知らないのだが、いずれにせよ、普段はまったく思わないが、ちょっとコーヒーでひと息いれたいときにたまたま仕事でスズキ カプチーノに関する原稿を書いていると、コーヒーのほうのカプチーノをシナモンスティックでかき混ぜながら飲みたくなる瞬間は、確かにある。

 そのほか、甘いもの系の「そのものズバリなネーミング」としては「スバル シフォン(ダイハツ タントのOEM供給車)」と三菱トッポがあるだろうか。



 

 

 そのものズバリなので説明するのも野暮な話だが、前者の車名を見ればシフォンケーキが食いたくなり、後者ではお口の恋人であるロッテ株式会社のロングセラー商品であるアレが食べたくなる。

 そして、甘いものではないが「そのものズバリ系」のネーミングとしては「三菱 ピスタチオ」があるだろう。



 

 

 1999年に自治体と公益企業向けにごく少数が受注生産販売された、ミニカをベースとする小型ハッチバックだが、そんなことはもはやどうでもよく、ビールを飲んでいるときに、40台のみが販売されたという三菱 ピスタチオのその後について考えていると、「あ、そういえばピスタチオ食べたいな。お菓子箱の中にあったっけ?」と思うのである。