フェラーリはフェラーリだからかっこいいのか?

 WEB CARTOP編集部より、素朴な疑問が届いた。「フェラーリのデザインにハズレがないのはなぜでしょう?」。

 思わず「ええっ!?」と聞き返してしまった。フェラーリのデザインにハズレがない!? ぜんぜんそんなことないじゃないか! ハズレだらけじゃないか!

 私「FF(フェラーリ・フォー)もハズレじゃないの?」



 

 

 編集部「いや、あれも逆にカッコいいように見えるんです。登場した時は"えっ?"って思いましたけど、いつのまにかカッコ良く見えてきました。フェラーリフィルターのせいでしょうか?」

 その通り。それは間違いなくフェラーリフィルターが原因だ。具体的な心理作用としては、「わざわざあんなフェラーリらしくないフェラーリを買うなんて、きっとすごいお金持ちなんだろうなぁ。スゲェなぁ」とか、「一見カッコ悪いフェラーリって、逆にツウっぽくてカッコいいよなぁ」といったものである。

 フェラーリというブランドを抜きにして、FFやそのマイナーチェンジ版であるGTC4ルッソのデザインを見たら、カッコいいと思う人は大幅に減るだろうし(そもそも少ないが)、私の絶対評価としても、あのデザインはまるでダメだ。



 

 

 FFやGTC4ルッソの場合、シューティングブレークというボディ形状そのものが、日本人の理解を超えている部分があるが、メルセデスの一連のシューティングブレークは、抵抗なく受け入れられた。それは、ルーフ形状が非常に滑らかに下がっていて、ゼイタクなロングルーフのクーペのように見えるからだ。

 しかし、FFおよびGTC4ルッソは、ルーフラインが後端近くでガクンと折れていて、明らかにステーションワゴン風。超ロングノーズの2ドアクーペとステーションワゴンの融合は水と油で、それがどうにも受け入れられない。もちろん「そこかカッコいい!」という人もいるでしょうが、世界的に売れ行きが良くなかったことから見て、かなりの少数意見だろう。