“みなし公道”として取り締まりが行われている


 自動車メディアの撮影や自動車メーカーの走行テストも行われることでお馴染みなのが箱根ターンパイクだ。閉鎖して、イベントを行ったりと、自動車関係の聖地と言ってもいい。

 以前、自動車メーカーのテストドライバーになぜターンパイクで試験をするのか聞いたところ、「絶妙な勾配とコーナーが連続する場所はほかにない」とのことで、全国各地に似たようなものがあるように見えて、独自性があるというわけだ。

 



 じつはここ、以前は東急グループが所有していて、現在は箱根ターンパイクというネクスコ中日本系列の会社の持ち物となっている。つまり、長大ながら私道なのだ。ちなみに箱根ターンパイクの前に現在はアネスト岩田、以前はマツダの企業名が付いていたが、これはネーミングライツでいわば広告として付けられているもので、運営などとは関係ない。

 

私道でも一般車両が通れる場所では取り締まりが行われる!


 箱根ターンパイクが珍しいのは、速度取り締まりが行われていること。いわゆるネズミ取りだけでなく、白バイが出現することもあるのだが、私道なので本来はなにをしてもいいハズ。自分の家の庭であれば無免許で運転してもなんら問題がないし、全線通行止めにしてイベントを行えるのも私道だからなのになぜだろうか?

 



 確かに私道であれば道交法は適用されないものの、箱根ターンパイクの場合、その作りなどは公道と同じ。警察の見解として「一般車両が多く通る、みなし公道」としていて、裁判所の判断でも「私道でも不特定多数が自由に通行できる状態は、法律的な道路である」としている。そもそも、本来の私道は自由には通ることができないのは確かで、これらが理由となって速度取り締まりが行われている。

 



 観光道路を民間企業が丸ごと所有している例はあまりないが、よく取り締まりが行われるのは駐車禁止など。街中にある私道でも公道的な状況のところでは取り締まりが実施されている。このようなパターンは多いため注意が必要だが、駐車禁止などの標識が立てられていたり、地元住民以外は道路の所有者の存在を知らないだけに、実際は“私道だから大丈夫”とは思っていないだろう。同様のことも箱根ターンパイクにも言えて、私道だからスピードを出していいというわけではないということだ。

Text:近藤暁史

提供・WEB CARTOP

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