「威嚇」という行動を起こすときの心理とは?

「威嚇」する時の心理

「威嚇」という行為は、辞書でいうなら「実際に攻撃する気はなく、攻撃する様子を見せることで対象を脅かすこと。自分の身を守るために自分の力を誇示すること」とあります。

「攻撃するならこちらかも攻撃する」という意思がある場合と、「攻撃してくるな!去れ!」という意思表示の場合があります。前者は「怒り」、後者は「不安、恐怖」という心理からの行動です。

 

犬の心理の特徴とは?

本来、犬は人間のように「嫌だけど、我慢する」「相手を困らせてやろう」といった複雑な心理は持っていません。単純に、自分が経験したことから「嬉しいこと」「楽しいこと」「嫌なこと」「怖かったこと」などが記憶が刻まれます。

そして、嬉しいことなどは何度も経験したいと考え、「嫌なこと」「怖いこと」からは逃げたり、避けたり、遠ざかったりしたいと考えます。

 

犬が飼い主に向かって威嚇してくる心理3選

嫌気

「嫌気」の中には、強い嫌悪感、憎悪、反感などの感情が含まれます。嫌なことを避けるための衝動が起こり、それを抑えるとストレスを感じます。

 

恐怖

「恐怖」の中には、震撼、恐怖、パニック、不安、緊張、狼狽などが含まれます。震撼、恐怖、パニックなどは明確な恐怖を感じている場合で、不安、緊張、狼狽などは「怖い思いをするかもしれない」という予知や予想をして、心が不安定になることを示します。

 

怒り

怒りには、「憤怒」「執念」「苛立ち」などの感情があります。犬の場合の「執念」は、自分の経験上、嫌なこと、怖いことが起こったため、二度とそんな感情に侵されたくないために相手に対して攻撃をしようとする心理と考えられます。

 

飼い主に向かって威嚇してくる犬の問題点と対策

飼い主に向かって威嚇してくる犬の問題点

まず、飼い主さんに対して「嫌悪感」「反感」「恐怖」などの感情を愛犬が抱いていることが大問題です。例えば、野犬を保護したり、人に虐待されていた経験を持っている犬は、飼い主さんだけでなく、人間すべてに強い警戒心を持っていることがあり、人間全てが敵であり、恐怖だと捉えていると考えられます。

ですから、まず、飼い主さんは自分に対して威嚇してくる愛犬からの信頼を得るためにあらゆる努力をしなければいけません。

 

飼い主に向かって威嚇してくる犬の対策

本来なら、愛犬と家族になった時からしっかりと信頼関係を築けるようにしっかりと飼い主さんが家族一丸となって愛犬を教育するべきです。そうして、飼い主さんと愛犬との間に深い信頼関係を築くことが出来れば、なぜ威嚇するのか、愛犬の気持ちも理解出来ますし、愛犬の問題行動にも対処し、改善出来ます。

例えば、普段は、飼い主さんに対しても友好的で甘える様子を見せていても、散歩の後の足ふきなど、愛犬の気に障るようなことをした時に唸ったり、吠えたりする程度なら、家庭でも対処できる可能性があります。特に小型犬ならどんなに吠えても暴れても、人間が命を落とすような怪我を負うことはありません。

けれども、中型犬以上の体の大きさで力も強い犬が飼い主さんを威嚇する場合や、なんらかの事情で愛犬との信頼関係を築くことが出来なかった場合で、自分の気に入らないことがあれば飼い主さんを威嚇し、飼い主さんが恐怖を覚えるほど吠え、実際に飼い主さんを傷つけるほど攻撃性が強くなってしまっては、早急に対処が必要です。

その様な状態の時は、ドッグトレーナーさんや犬の訓練士さんなどのプロにトレーニングをお願いしましょう。

 

まとめ

犬にも人間にもなにか行動を起こせば、必ずそこにはその行動を起こした理由があります。

飼い主さんに向かって威嚇してくる、という時も「お気に入り物を取られたくない」「嫌な子をされたくない」など犬の立場から考えると、必ずなにか理由があるはずです。まずは「どんな時に飼い主に向かって威嚇するのか」を把握しましょう。それには、愛犬の性格や嗜好などをしっかりと観察することが重要です。

その上で食事や排泄の世話をし、散歩などの運動や遊びも一緒に楽しみ、たくさん笑顔で話しかけて、愛犬との距離を縮めて信頼関係を築いていきましょう。そうしているうちに、攻撃目的の威嚇なのか、拒絶の意思を示す威嚇なのかが理解できるようになります。

縁あって家族となった愛犬に威嚇されるのは飼い主さんも辛いかも知れませんが、大きな心で愛犬の感情を受け止めてあげましょう。
 

提供・わんちゃんホンポ

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