犬は大好きな飼い主さんにハグ(抱っこ)されると嬉しいもの。と思っていませんか?実はコレ飼い主さんの勘違いかもしれせん。犬の気分によっては、必ずしも嬉しいと感じているわけではなく、さらに言うと、犬は嬉しいと感じない時の方が多いと言われています。また犬種や性格によってはハグが苦手な子もいて、ハグをされると暴れるコもいますよね。

そこで今回は「犬はハグが嫌い?」をテーマに愛犬がハグを嫌がる場面・ハグをしない方がいい場面をまとめてみました。なぜ犬がハグを喜んでくれないのか?を知って、愛犬に合ったコミュニケーションをとれる飼い主さんになりましょう。
 

犬はハグが嫌い?ハグがストレスになっているかも



近寄られたりハグをされることをあまり好まない犬がいます。犬にもよりますが、独立心が強い性格の犬は、特にハグが苦手と感じることがあります。そんなハグ嫌いの犬にとって、いきなりハグをされることは、びっくりするだけでなくストレスを感じることさえあります。

ハグは逆に犬のストレスになる場合がある
カナダの動物心理学者コレン氏が人と犬がハグをしている写真250枚をもとに普段の犬の表情と比べました。その結果、およそ80%の犬は、良い表情ではなかったと分析しています。

確かにハグしたときに犬が顔をしかめているような表情をするのを目にした方もいるのではないでしょうか?もしかしたら、ハグが苦手な犬は、抱っこも苦手と感じているかもしれません。ハグをされて身動きが取れない状況に犬も嫌がっているのかもしれませんね。

ハグが苦手な柴犬などの和犬
柴犬に代表される和犬は、独立心が旺盛で警戒心が強い傾向があるため、あまりハグされることが得意ではありません。飼い主であっても適度な距離感を必要とする犬種です。そのため、いきなりハグしようとすると逃げてしまうことも多いでしょう。

なかには「嫌なものはイヤ!」と態度に出てしまい、背後に立たれるのすら警戒してしまう犬もいます。もし警戒心の強い犬にハグするのなら優しく声を掛けながら、そっと触ってからにしてくださいね。
 

こんなときはダメ?犬がハグを嫌がる5つの場面とは



犬は何かに夢中になっている時に邪魔されると機嫌が悪くなります。これは犬だけでなく人間だってそうですよね? もしハグをするなら、犬が満足して落ち着いてからにするといいでしょう。特にハグをしないように注意した方がいいシーンをご紹介します。

1.食事をしている時のハグはNG
どんなに大人しい犬でも食事中にハグすることは、ストレスを感じます。犬によっては、機嫌が悪くなるだけでなく噛みつくこともあります。 犬との信頼関係を損なわないためにも、ちゃんと食べ終わってから触れてあげてくださいね。

2.遊びに夢中になっている時のハグはNG
ボール遊びや、ロープの引っ張り合いっこなど犬が遊んでいる最中にハグをするのも避けた方が良いでしょう。 夢中になって楽しく遊んでいる時間を邪魔されたくはないはずです。しかしドッグランでいつまでも夢中になって遊び、飼い主が呼んでも戻って来ない場合はその限りではありません。

3.怒っている時や、機嫌の悪い時
さっきまでおとなしかった犬が突然怒り出す……そんなことを経験した飼い主さんも多いのではないでしょうか。犬にも怒りのスイッチがあるのかも知れません。例えば本能的に身を守る意識が働いたり、急にやきもちを焼いたりなど。些細なことが原因で機嫌が悪くなるという犬も多いと思います。
そんな時はそっとしておくのが一番です。機嫌を取ろうとしてハグしてもが逆効果になることだってあるのです。

4.犬がおとなしくてもハグすべきではない時
犬がおとなしい時というのは様々な理由があります。見ただけでは分かりづらいですが、以下のような例があります。

寝ている時や寝起き
せっかく寝ているのに、わざわざ起こしてハグするのも飼い主さんの自分勝手だと言えるでしょう。 寝起きの時もそうです。大切なまどろみの時間は邪魔をしない方がいいですよね。

犬の体調が悪い時
体が痛かったり、怠かったり、疾患を抱えている時は、普段よりおとなしくしていることがあります。そんな時にハグをしてしまうと、逆にストレスになることもあります。「ちょっと調子が悪そうだな」と感じたら、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

5.信頼関係のない人がハグしようとしたとき
犬が飼い主に従順であればあるほど、他人や信頼関係のない人がハグしようとすると嫌がることがあります。 そんな時は、声を優しく掛けながら、まずは少しずつ触るようにした方が良いでしょう。無理はしないでくださいね。
 

犬のストレスにならないよう優しくハグしてあげて



愛犬とのスキンシップの方法は様々あれど、ハグもその一つだと思います。しかし間違えたスキンシップは、犬がストレスを感じてしまいます。犬と仲良くなりたいと思ったら、まずは犬の様子をよくみて、感じることが大切です。犬との大切な時間を過ごすためにも、信頼関係を築くためにも適切なハグを楽しみましょう。

この記事を執筆したのは……

◆みなみ 愼子/名古屋ECO動物海洋専門学校非常勤講師 動物福祉・倫理学、ホリスティックケア・インストラクター
非常勤講師のほか、ペットマッサージやアロマテラピーの教室を開講しており、犬の保護施設でもペットマッサージのボランティア活動を実施中。一緒に暮らしている犬はロットワイラー、フレンチブルドッグ、MIX犬の3頭で、犬との伸びやかな暮らしを楽しみたいと思っています。

提供・docdog

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