「タンドラ顔のプロボックス」「ジムニー顔のキャリイ」! なぜか今流行ってる、アウトドア「顔面移植」カスタム

10月に開催されたイベント「アソモビ」。車中泊やキャンプを意識したカスタムが大量に出展された中から注目のクルマをご紹介。「プロボックス」など商用車のリフトアップや、軽自動車の「顔面整形」など、アウトドアとオフロードを意識したクルマが今面白い。

「クルマ」と「アソビ」を楽しくするイベント「アソモビ」

 10月16&17日に埼玉スーパーアリーナにて、遊び心あるクルマやアソビギアを提案する日本最大級のイベント「アソモビ」が開催された。多くの遊びに特化したクルマやアソビのための各種ギアが展示された会場は、見る人の想像力を掻き立てるワクワクが詰まっている。そんな会場で見かけた気になるクルマたちをチェック!

 

キャンピングカーや車中泊カスタムなど多彩な出展

 2019年まで開催されていた、クルマ(カー)とトラベルを融合させたイベント「カートラジャパン」がリニューアルした。アソビとモビリティを融合させ、クルマで楽しむアクティビティ全般に対象を拡大。「アソモビ」として生まれ変わった。じつは昨年も開催が予定されていたが、コロナ禍で開催自体が中止。さらに当初ゴールデンウィークの予定だった今年の開催も延期となり、今回が初の開催となった。

 会場となったさいたまスーパーアリーナにはキャンピングカーをはじめ、「アソビ」をより楽しくする数多くのクルマが集まり、トークショーやパントマイムのパフォーマンスなどさまざまなアトラクションも行われた。そこで会場で発見したさまざまなクルマたちを紹介。アソビに出かけたくなるような個性的なクルマばかりだ!
 

 

アソビの相棒として今注目の「リフトアップ商用車」

 そんなアソモビの会場でキャンピングカーに混ざって目立っていたのは、元々商用車だった車種たち。例えば、プロボックスやハイエース、NV200など。ノーマルでは目立たない車種をカスタマイズすることで、アソビの相棒に最適な車両となっているのだ。

 下の写真は「プロボックス」のフロントマスクを、北米トヨタのタンドラやタコマをイメージさせる六角形グリルとTOYOTAスクリプトバッジに変更した「2PM」のデモカー。あわせて足まわりをリフトアップし、ホワイトレターのオフロードタイヤを装着することで、オフロード感を高めている。たったこれだけのカスタムでステーションワゴン型のSUVに大変身。
 

 別のカスタム「プロボックス」を発見。こちらはその名も「PROBO JAPAN」のブースで、50系(前期型/写真右)と160系(後期型/写真左)の両タイプをカスタムしている。マットペイントへのオールペイントやヘッドライト、カスタムグリル、グリルガードなどを装着する。あわせてリフトアップしたり、スチールホイールにマッドタイヤを装着と、とにかくフルカスタム。ルーフにキャリアを装着し、このままでアウトドアが最高に似合う1台となっているのだ。
 

 商用車として忘れてはならないのが、トヨタのワンボックス「ハイエース」だ。会場内でもハイエースをベースとしたカスタム車両は多く、フルフラットベッドやルーフがポップアップする車両まで数多くのカスタムハイエースがエントリーしていた。そんななか「GORDON MILLER」のブースで展示されていたのは、ヘッドライトを丸目二灯に変更したカスタムハイエース。あわせて大きなルーフキャリアを装着し、積載量もバッチリ。内装もカスタムされており、フルフラットのベッドにもなるウッディな空間になっている。

 ちなみにハイエースではちょっと大きい、という人には、ハイエースの左に見える日産の「NV200」も最近人気のベースとなっているそう。こちらも内装をカスタムすることで、車中泊仕様となっている。
 
 

軽自動車のアウトドアカスタムや「顔面整形」が激アツ

 同じ商用車でもとくに注目したいのが、軽自動車たち。これまでも軽自動車ベースのキャンピングカーは人気だったが、最近アツいのは軽トラックやカーゴバンなどを楽しくカスタムした車両。ポピュラーとなったことで数多くのカスタムパーツがリリースされており、カスタムの幅も広がってきているのだ。

 写真の車両は、キャリアを発売している「HARD CARGO JAPAN」のデモカー。「ハイゼットジャンボ」の荷台に多目的キャリアを装着し、荷台にはキャリアとセットで装着できるボックスを搭載している。
 


 次は昨今流行りのフェイスカスタムされた軽自動車たち。まずはアメリカントラックを彷彿させる、レトロなフロントフェイスとなっている「BLOW」の「ロックライダー」というカスタム。あえてピックアップではなく、ハイゼットのパネルバンをベースとすることで、レトロなデリバリートラック風となっている。広いカーゴ内をカスタムすることで、軽バンや軽トラックとは違った雰囲気を出すことができるのだ。ひと味違ったカスタムを目指す人はぜひとも参考にしてほしい。
 

 続けて紹介するのは、ハイエースのカスタムで有名な「T-STYLE」がプロデュースする軽自動車たち。

 まずは、スズキ「エブリイ」をベースにジムニーのフロントグリルを装着したその名も「ジムリイ」だ。あわせて4インチものリフトアップを施したオフロード仕様。サイドに装着したテントも含めてアウトドアでも目立つこと間違いなし! な1台だ。ほかにも豊富にラインアップされているパーツを組み合わせることで、自分好みのカスタムが楽しめるのだ。
 

 さて、「T-STYLE」からもう1台のカスタムを紹介。先ほどの車両が「ジムリイ」だったことを考えれば、勘の良い人はこの車名が判るはず。キャリイの顔面がジムニーとなっている、その名も「ジムキャリイ」! あわせて2インチのリフトアップが施され、オフロードタイヤを装着。さらに荷台は三方のゲートを全て外して「ラゲッジバー」と呼ばれるロールバーを装着することで、アウトドアでガンガン使えるピックアップとなっているのだ。
 

 今回はあえてキャンピングカーではなく、今後注目される予感の商用車や軽自動車にフォーカスしてみたが、いかがだっただろうか? アイディア次第で商用車や軽自動車をかっこよくカスタムすることで、アウトドアは何倍も楽しくなるはずだ。

Text:Auto Messe Web編集部
提供:Auto Messe Web
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