犬を不安にしてしまう『絶対NG行為』3選!正しいケア方法は?

飼い主の後ろをついてまわるなど可愛い犬の行動は目が離せなくなります。人懐っこさが犬の良さではありますが、視界から飼い主がいなくなっただけで落ち着きをなくしていたら「不安障害」のサインかもしれません。不安の原因、ケア方法について解説します。

️犬を不安にさせるNG行為とは?

1.真っ暗な部屋での留守番

犬の留守番中、部屋の電気をつけておくかどうかは「つける派 or つけない派」で意見が分かれます。 一般的に、犬は薄暗い場所を好む習性があるので、必ずしも電気をつけておく必要はありません。

但し、暗闇を怖がる犬は一定数存在していて、警戒心が強まり、パニックになることがあるようです。 事前に帰宅時間が遅くなると分かっている日は、豆電球をつけて出かけるのが安心です。

 

2.そっけない態度をとる

「構ってちゃん」で知られるのは、テリア系の犬種です。飼い主と遊ぶ時間が大好きなので、冷たくされたりそっけない態度をとられると、寂しさからストレスを溜め込んでしまいます…。

テリア種は、飼い主に深い愛情を示す甘えん坊なので、留守番が苦手です。留守番で孤独を感じると、「分離不安障害」を発症しやすくなります。

 

3.飼い主が怒りっぽい

飼い主の心理状態は、犬にも影響を与えます。

攻撃性の低い犬であっても、飼い主のイライラから「負の感情」が伝わると、同様に怒りっぽくなったり、頻繁に吠えるようになります。

裏を返せば、飼い主の行動次第で犬の性格が変化していくことを意味しています。飼い主が平常心を保つようにすると、犬は優しく穏やかな性格に育っていきます。

 

犬の心が不安定になるとどうなる…?

クンクン鳴き続ける

犬の鳴き声は、様々な感情をあらわすサインです。弱々しい高めの声でクンクン鳴くのは、甘え・要求・不安など複数の要因が考えられます。

鳴き声だけでは、犬が何を言いたいのか真意を読み取ることが難しいため、耳の位置や尻尾の動きにも、注意を向けてみてください。

 

足を執拗に舐める

犬が自分の体を舐める仕草を「グルーミング」と呼びます。

ある程度見かける行動ではありますが、『皮膚疾患が起きている』『気持ちを落ち着かせたい』といった理由が考えられます。

足先の被毛の色が変色していたら、執拗に舐め続けていて唾液のついた部分でマラセチア(真菌)が増殖して、皮膚炎を起こす可能性があります。

 

部屋をめちゃくちゃに荒らす

留守番中に犬が部屋をめちゃくちゃにする行動は、珍しいことではありません。犬の飼い主同士の会話において、比較的よく話題にあがります。

飼い主を困らせようとしている訳でも、嫌がらせをしているつもりもなく、犬に悪気はありません。 「ひとりぼっちは嫌だ」「部屋から出たい」という強迫観念が過剰な不安を生み出します。

 

犬に対する心のケア

長期間にわたって不安を感じる状況が続くと、犬の健康状態は悪化するばかりです…。症状によっては投薬治療が必要になるので、異変に気付いたら、すぐに病院に行きましょう。

キャパオーバーにならないようにするために、身近でできる心のケアを実践してみてください。

  • 失敗しても怒らない
  • ストレスの原因を取り除く
  • 極力ひとりぼっちにさせない
  • 散歩の時間を長くする

まとめ

犬が不安になる状況には、何か規則性があるはずです。精神疾患を発症する原因の多くは「ストレス」です。精神疾患は、近年「現代病」とも言われていて、いつ誰が発症してもおかしくありません。安心して過ごせる環境を整え、犬の楽しめることを見つけながら、自立心を高めていきましょう。
 

(獣医師監修:平松育子)

提供・わんちゃんホンポ

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