犬の平均寿命
犬の平均寿命は12~15年といわれていますが、寿命は「体の大きさ」が影響するとされています。一般的には小型犬のほうが、大型犬よりも長生きする犬種が多いといわれています。
- 小型犬:12~15歳
- 中型犬:11~15歳
- 大型犬:10~13歳
中型犬の場合、純血種の場合は11~13歳が平均だとされており、雑種の場合は13~15歳と小型犬と同じくらいの平均寿命です。雑種のほうが寿命が長いのは、環境の変化に適応するように変化を遂げてきたことで、遺伝性の病気を持っていることが少ないためだともいわれています。
また、近年は雑種犬に限らず、犬全体の平均寿命が伸びてきています。医学の進歩により、動物の病気に対する治療や診断が進歩したこと、犬が食べるドッグフードの質が改良されていること、室内飼育が増え生活環境への負荷が減ったことなどが挙げられます。
長生きな犬種5選
平均寿命でいうと、中型犬の雑種犬の寿命が長いといわれていますが、犬種別にした場合、次に紹介する犬種が長生きな犬種の一部だといわれています。
①マルチーズ
マルチーズの平均寿命は12~14年だといわれています。長寿の理由として、寿命を縮めるような持病を持っていないことが大きな理由です。日本では昔から人気のある犬種ですが、寿命が長い小型犬の代表ともいえる犬種なのです。
②ミニチュアダックスフント
ミニチュアダックスフントの平均寿命は12~14年だとされています。寿命を縮めるような持病がないため、比較的長生きだとされています。しかしながら、胴長短足の体型のため、ヘルニアなどの関節疾患には注意が必要だとされています。健康に長生きさせるためにも、生活環境を腰や足に負担がないようにすることと、日々の適切な運動や栄養管理を行いましょう。
③ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアの平均寿命は14~16歳だといわれています。ミニチュアダックスフントなどと同様に特に持病がないことが長寿の理由だとされています。しかしながら、小型犬特有の水頭症や膝蓋骨脱臼、気管虚脱などには注意が必要です。
④パピヨン
パピヨンの平均寿命は12~15歳だとされています。特に持病がないため、長寿の犬種だといわれています。活発な性格の犬種なので、たくさんの運動や遊びを日々の生活に取り入れて健康的に過ごさせてあげましょう。
⑤チワワ
チワワの平均寿命は14~18歳だといわれています。先天性の膝関節疾患や発作疾患のある個体もいますが、平均としては長寿の犬種です。寿命は長いとはいえど、体が小さく外傷に弱い犬種のため、日々の生活での怪我には十分に注意してあげたいものです。
チワワの寿命は平均で15歳!愛犬を長生きさせる飼い方のコツ
傾向と秘訣
長生きな犬種5選をご紹介しましたが、これらの犬種で統一しているのが「寿命を縮めるような持病がない」という点が最も大きいことが分かります。持病がないため、日々の生活における管理をしっかりと行うことで、平均寿命を超える可能性は十分にある犬種です。
そのためには適切な食事を適切な量与え、日々の運動が欠かせません。室内飼育の小型犬の場合、散歩が不要だと思われがちですが、しっかりと太陽にあたることは犬の精神衛生上、大切なことです。ストレスを抱えさせないためにも、毎日の散歩と飼い主さんとのコミュニケーションの時間をたっぷりと確保しましょう。
まとめ
愛犬に長生きしてもらうためには、日々の生活を整えてあげること共に、定期的な健康チェックも大事なものです。日々のコミュニケーションで愛犬の様子をしっかりと把握することと、定期的に動物病院で健康診断を受けさせることで、疾患の早期発見にもつながります。
健康で長寿が何よりも嬉しい事です。飼い主さんの少しの心がけで、愛犬と過ごす時間を延ばすことができるのです。
(獣医師監修:加藤桂子)
提供・わんちゃんホンポ
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