自動車業界人こだわりの愛機を紹介

 自動車業界で活躍する「カーガイ」は、普段どんな愛車に乗っているのだろうか? 今回紹介するのは2台の日産フェアレディZ(S30)。ホワイトのZのオーナーはエアロやホイールなどカスタマイズパーツを手がける「WALD(ヴァルド)」の松本規嗣氏。オレンジのZのオーナーはエアロパーツショップ「スピードフォルム」の川内 誠氏だ。
 

「スピードフォルム」のエアロを身にまとった2台のS30Z

 スタイリッシュな純正シルエットを崩すことなくエアロで疾走感を表現した2台のZ。ロング、ショートともに、そのパーツをメインで彩るのはスピードフォルムのボディキットだ。

 R31シルエットフォーミュラやカルソニックスカイラインなど、当時輝いていたニッサンのレーシングカーに魅了され、今ではS30、Z31、ハコスカ、ケンメリ用パーツをリリースしている。510ブルも現在開発中という、ニッサンが大好きな川内代表が率いるスピードフォルム。

S30Z


 かたや、世界を股に掛けるチューナーズブランドとして名を馳せるヴァルド。その旧車部門を担うヴァルド・クラシックスは、ここに紹介しているロングノーズのZ以外にも10/20ソアラ、セリカXX、初代セルシオ、ケンメリなどを続々とスタンバイさせ、コンディションの良い旧車の車体を今風に仕上げて扱う。

S30Z
 
 今回紹介のZはスピードフォルムのパーツを中心にオリジナルのホイールでフィニッシュしているオリジナルデモカーだ。人とカブりにくい、自分だけのZにするには……を模索し、イマドキなデザインを取り入れつつもストックの姿にもリスペクト、その良さを生かしたカタチだ。しかも、これが完成形ではなく新たにサイドステップやオーバーフェンダーにもタイプ2を構想中というスピードフォルム。ニッサン愛に溢れた川内氏が作り出すさらなる進化形が本当に楽しみだ。
 

Gノーズが美しい松本Z

 ランプケースも特徴的なロングノーズスタイルのZ。ノーズが伸びたグリスレスの先鋭的なこのルックスに憧れた人も多いハズ!

S30Z


 ランプケース、アッパー&ロワノーズ、バンパーなど5点セットで構成されるロングノーズセット。さらにリップもONしている。

S30Z


 オーバーフェンダーはカーボンとFRPの2タイプを用意。20mmのブラインド効果があり、思った以上に車高が低く見える。

S30Z


 カーボン素材のリヤウイング。往年の旧車を彷彿とさせるダックテールタイプのデザインが旧車ファンには泣ける仕様だ。

S30Z

 
 シートは赤レザーのレカロ。ダットサンのコンペハンドルにシフトノブ、クスコのタワーバーなどで室内をスポーティに構成している。

S30Z

 
 2リッターからL28の心臓部へと換装済み。現代のクルマでは味わえないこのエンジン音を聴くだけでもテンションは爆上がりだ。

S30Z

 
 2ピース鍛造、17インチオンリーのヴァルドのクラシックFIN。5.5〜12.5Jを網羅。色はガンメタ×ブラックアルマイトリム。

S30Z

 
 WALDでは今後旧車を素材にしたアルミホイールなどを開発する予定。松本規嗣氏曰く「楽しみながらカッコイイ商品を展開していく」とのことだ。

S30Z

SPECIFICATION
●車名:フェアレディZ
●年式:1975年
●購入年:2019年
●エクステリア:スピードフォルム・ロングノーズフルキット(ランプケース、フロントバンパー、アッパーノーズ、ロアノーズ、カーボンリップスポイラー)/カーボンオーバーフェンダー/サイドステップ/リヤアンダースポイラーType1/リヤウイング
●インテリア:レカロシート
●機能パーツ:車高調整式ショックアブソーバー/ソレックスキャブ40φ/L28ユニット
●タイヤ&ホイール:WALD CLASSICS FIN(F17×9.5インセット−13、R17×10.0インセット−20)/Fトーヨー・プロクセス(205/45)、Rトーヨー(225/45)

サーキットも走る川内Z

 Zといえばやはりこのショートノーズがおなじみのルックス。純正シルエットにも違和感なく馴染むスピードフォルムはじつにクール!

S30Z

 
 純正バンパーから下のフロントスポイラー+リップスポイラーという構成のフロントまわり。

S30Z


 マフラーは柿本改を装着する。

S30Z


 オーバーフェンダーと絶妙マッチのホイールはボルクレーシングTE37VSL。バーフェンはカーボンとFRPの2タイプを用意。

S30Z

 
 バンパーレスのリヤアンダータイプ2。純正のボルト穴を敢えて残し、好みで純正パンパーをONすることが可能な心遣いがニクイ。

S30Z


 ダックテールを意識した小気味良いリヤウイング。

S30Z


 ヘルメットやレーシンググローブが、サーキットを本気で走っていることの証だ。

S30Z


 水温/油温/油圧/タコメーターにウルトラ。さらにガソリン、燃圧にオートメーターを使用。シートはブリッドのフルバケだ。

S30Z

 
 心臓部はL28の3.1リッターへと換装済み。R32GT-Rのストックなら十分に付いていけるだけのパフォーマンスを誇る。

S30Z

 
 公私ともZを愛して止まない川内氏。貴重なZだが大切に保管する……タイプではなく、サーキットも攻めまくるのが川内流!

S30Z


SPECIFICATION
●車名:フェアレディZ
●年式:1976年
●購入年:2014年
●エクステリア:スピードフォルム・フロントスポイラー/リヤアンダースポイラーType2/サイドステップ/リヤウイング/リップスポイラー/オーバーフェンダー
●インテリア:バケットシート/各種メーター/ステアリング
●機能パーツ:車高調整式ショックアブソーバー/ソレックスキャブ40φ/L28ユニット
●タイヤ&ホイール:RAYS VOLKRACING TE37V(F17×9.5インセット−15、R17×9.5インセットマイナス20/ダンロップ・ディレッツァZ3F(205/45)、Rトーヨー(225/45)

TEXT:HIACE style編集部
提供:Auto Messe Web

【関連リンク】
「昔のほうが良かった」そう嘆くマニアも納得の「原点回帰してほしいクルマ」7選
「恋も二度目なら……」レーシングドライバーがコツコツ仕上げた極上の「S30フェアレディZ」
ガソスタ店員が輸入車と間違える!? 日本車離れし過ぎたガルウイング「Z32フェアレディZ」
GT-RやフェアレディZに「技術」は継承したが! 究極の4WDスーパースポーツ「MID4」は何故市販しなかったのか
「旧車でも気負いせず快適に乗りたい」専門店代表が手塩にかけた愛機「S30フェアレディZ」