「新型ランクル」納車1年以上待ち! ならば、同価格帯で乗れる「本格SUV」5選

いま話題の国産車の代表格といえば、新型トヨタ・ランドクルーザーだろう。待望のフルモデルチェンジで、堅牢なボディデザインとパワートレインをもつ。それ故にオーダーが殺到し、1年以上待ちとなっている。そこで、同価格帯の本格SUVを5台紹介しよう。

発売前から話題となり注文が殺到したランクル

 2021年8月2日に発表された新型トヨタ・ランドクルーザー(300系)は、これから注文しても納期は1年以上先、いや、数年かかるという見方もあったりする。ガチでタフなオフロードモデルを切望し、できるだけ早く乗りたい人にとっては、微妙な選択肢となってしまっている。

 そこで、新型ランドクルーザーの510万円~770万円という価格同等、あるいはそれ以内で買える、納期もそれほど長くないガチでタフなオフロードモデルをピックアップしてみたい。

 

ジープ・ラングラー

 その筆頭が、ランドクルーザーとはキャラが似ているようで、ちょっと違う、よりハードでワイルドな最新の4代目ジープ・ラングラーだ。価格は536万円からで、元々、軍用発祥であり、僻地のレンジャーにも定評がある超本格オフローダーである。


 超高級、ラグジュアリーになっているランドクルーザーと、今では別世界の乗り物だが、過酷な環境、道を走る上では、世界最強クラスと言っていいだろう。今ならシープの原点をオマージュしたラングラー・アンリミテッド・ウィリスという特別仕様車もある。

 

ランドローバー・ディフェンダー

 つぎは551万円からのランドローバー・ディフェンダーだ。ランドローバー史上最強のタフネスと走破性を持つ新型モデルであり、最大深度900mmの渡河能力を持つ世界最強のオフローダーの1台、屈指の強者だ。ランドローバーらしい、高級感溢れる内外装の仕立ては、ランドクルーザーと共通点がある

 

トヨタ・ハイラックス

 同じトヨタのなかでは、ダカールラリー2021でチームトヨタ4台が完走し、N.アル-アティヤ/M.ボーメル組が総合2位でフィニッシュしたハイラックスがある。高剛性フレーム構造、パートタイム4WDを基本に、荷台付きということから、ランドクルーザーのようなラグジュアリー性は持ち合わせていない(とはいえ最新モデルは以前と違い、けっこう乗用車的)。だが、ガチなオフロード性能という点では、ダカールラリーでの活躍からも、国産車屈指の実力を持つオフローダーと言っていい。価格も300万円台と比較的リーズナブルである。

 

トヨタRAV4 PHV

 同じくトヨタのオフローダーということになれば、まずはRAV4が挙げられる。RAV4というと、かつては都会派のクロスオーバーSUVだったものの、現行モデルでキャラを一新。本格クロスカントリーモデルに舵をきったのである(カタログもオーストラリアの荒野を走るシーンがある)。


 走破性という点では、デビュー当時に世界初と謳われた、新型RAV4のために開発された「ダイナミックトルクベクタリングコントロール」(後輪左右のトルクを別々に制御するトルクベクタリングコントロールと、4WDを必要としない場面で後輪への動力伝達を切り離し、燃費を向上させるディスコネクト機構を備えたもの)を備えた、ガソリン車のアドベンチャーグレードがイチオシ。

 ただし、車格感、高級感、先進性で選ぶなら、469~539万円のプラグインハイブリッド、RAV4 PHVが適切だろう。未開拓の僻地での走行性や渡河能力にこだわらなければ(日本の一般使用ではまずそこまで求める必要なし)、RAV4のオフロード性能でも十分すぎるはずである。

 

三菱アウトランダー(新型)

 同様に、これから発売される新型三菱アウトランダーも、日本の道では最強のオフローダーの1台となりうるはず。RAV4 PHV同様、アウトランダーPHEVならAC100V/1500Wコンセントの用意によって、アウトドアや災害時に威力を発揮してくれることは間違いなし。新型アウトランダーの場合、今から動けば比較的早期の納車も可能かも知れない。


 ちなみに、クラスはまったく異なるものの、世界中で信頼されるガチなオフロード性能・機能満載のスズキ・ジムニー、ジムニー・シエラも、ランドクルーザー同様に、納期に時間がかかるため(約1年?)、ここではあえて紹介しない。


 また、ランドクルーザーの前型となるランドクルーザー200系の中古車は、即納可能なものの、異常なプレミアム価格となっているため(だからランドクルーザーのリセールバリューは抜群とも言えるのだが)、今のタイミングでは微妙な選択となる。

TEXT:青山尚暉
提供:Auto Messe Web

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