新型コロナウイルスの感染症対策で、外出自粛や在宅勤務が求められるようになってから、生活のスタイルが大きく変わったというご家庭も多いはず。
積水ハウスの住生活研究所が行った「家での過ごし方」のアンケート(※1)を見ると、この新しい生活へのストレスや課題が浮き彫りになっています。劇的な暮らしの変化に上手になじんでいく方法や、家での時間を幸せにするコツなどを考えていきましょう。
※1:全国の20~49歳の小学生以下の子どもがいる男女300名(男性150名、女性150名)を対象に調査
家にいれば増えてしまう「家事」が女性のストレスに
夫婦どちらかが在宅勤務をしている家庭は、全体のおよそ半数(47.0%)。自宅にいる時間が増えるにつれて、60.7%の人が「ストレスが増えた」と答え、男性51.3%・女性70.0%が不満を感じているようです。
実際に在宅勤務をしている人は、運動不足、家計の出費増、家事量の増加などをあげています。特に家事量の増加は、男性の13.8%に比べて女性は39.1%と大きな差に! 女性への負担が大きくなっていることがわかります。(※2)
※2:全体300名の中で、在宅勤務をしている人88名を対象に調査
今後も、在宅勤務を続けたいと望む人が8割以上!
在宅勤務をしている88人の中で、今後も続けたいと思っている人は86.4%と大多数。ストレスは感じるものの、通勤がなくてラク、時間に余裕ができる、家族との会話が増えるなど、新しい生活スタイルに大きなメリットを感じているようです。
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「新しい生活様式」でわが家を幸せにする5つの方法
せっかく家にいるのなら、楽しく快適に暮らしたいもの。積水ハウスの住生活研究所がまとめた「STAY HOME わが家を幸せにする 5 つの TIPS」を参考に、家族のストレスや不満を上手に解消する方法を考えてみましょう。
1 家事を義務でなく、気分転換にする
義務や負担と考えてしまいがちな家事を、気分転換・リフレッシュとして楽しく取り組む意識改革をしませんか? アンケートによれば、配偶者との会話が増えると「在宅の幸福度も増加した」と感じる人が多いようです。家族で話し合って家事のルールを決め、子供のお手伝いなども含めた「みんな家事」を始めましょう。食洗器やお掃除ロボットなどの家電も活用して、「ながら家事」で仕事と家事の両立を図るのもオススメです。
2 リビングで仕事しやすい空間を作る
在宅中は87.4%の人がリビングで過ごし、58.2%がそこで仕事もしていることがわかりました。(※3) 限られた空間をうまく利用するには、家具などで仕切る、ダイニングテーブルを移動するなど、大胆にレイアウトを変えても。パソコンや資料などを収納する「片付けボックス」があると、仕事と暮らしの切り替えもスムーズになります。
※3:家にリビングがある270名を対象に調査
3 グリーンを置いて外出気分を楽しむ
在宅中の大きなストレスとして、「自由に外出できない」が65.6%という結果になっています。家の中で外出気分を味わうには、観葉植物を置いてみてはいかが? グリーンには癒し効果もあり、ストレス軽減に役立ちます。
4 自分が心地いいスペースを確保する
住まいの不満についてのアンケートでは、「自分のスペースがない」と答えた人が34.0%に。部屋の広さは変えられなくても、居心地のいい空間を確保する方法はあります。それは、座れる場所を作ること。普段なら、自分の空間として考えにくいキッチンや洗面所、廊下などに小さな椅子を置いてみると、思いがけずくつろげる場所ができるかもしれません。好きなクッションや本を持ち込んだり、自分なりの工夫をするのも楽しそう!
5 子供のための「複数学び場」を作る
今では小学校や中学校も再開されましたが、もしまた休校が続くと、家で勉強する環境作りは悩ましいところ。個室の子供部屋だけでなく、家の中の好きな場所で勉強できる「複数学び場」を作るのもオススメです。短時間なら、立って勉強するのも疲れにくく、はかどる効果が期待できるそう。これは大人の在宅ワークにも応用でき、複数の仕事スペースがあると「集中しすぎて疲れる」ストレスから解放されます。
部屋の広さや間取りなどは変更しようがなくても、今すぐできることはたくさん! 柔らかい考え方で今までの常識や固定概念を変えながら、新しいライフスタイルに対応していきましょう。