新型コロナ禍の今、できる節約は? やってはいけない節約もある?

新型コロナウイルスの影響で、不要不急の外出を控えた結果、節約を意識しなくても自然と節約ができる環境になっています。しかし、今だからこそできる節約とやってはいけない節約があることに気付きます。それぞれ、どのようなものがあるでしょうか。

新型コロナウイルスの影響で、お金を使う機会も減った?

新型コロナウイルスの影響で、不要不急の外出を控えるよう呼びかけられています。不要不急の外出を控えるということは、つまりお金を使う機会も少なくなるということです。

  • イベントもパーティーも飲み会も無い
  • ショッピングにも行けない
  • 人と会わなければ、見栄を張る必要もない
  • 旅行にも行けない
  • 学校も習い事も休み

節約を意識しなくても自然と節約ができる環境になり、新型コロナウイルスの蔓延という辛い状況も、見方を変えてポジティブに考えれば、とことん節約する絶好の機会です。
 

しかし、今回の新型コロナウイルス蔓延の中、できる節約とやってはいけない節約があることに気付きます。
 

やってはいけない節約とは?

新型コロナウイルスの蔓延の中で、やってはいけない節約は以下のとおりです。
 

▼実家に戻って親と暮らす

家族を連れて実家に戻れば、住居費は浮きます。しかし、老親のもとに、家族で引越すのは老親にとって感染リスクを高めるだけです。
 

▼生命・医療保険の見直し

もし、新型コロナウイルスに感染して、入院、死亡となればその時こそ保険の出番です。保険が重複していたり入り過ぎている場合は見直す必要がありますが、目先の損得だけで、今のような状況の時に生命・医療保険を縮小することはリスクを伴います。
 

▼通信費

大手の通信会社から格安の通信会社に乗り換えたり、プランを見直すなどで毎月の通信費は2割から半額程度安く抑えることができます。しかし、外出ができないからこそ、WEB会議やオンライン学習など、ニーズが増えるぶん、十分なネット環境は欲しいものです。乗り換えの手続きにスマホショップに足を運ぶのも二の足を踏みます。そうなると、今はやめておいたほうがいい節約になるかもしれません。
 

▼日用品

マスクやトイレットペーパーは、「無くても困らない」とは言えません。もちろん必要以上に購入してはいけませんが、ルールの範囲内であれば最低限のストックは必要だと痛感しています。除菌や掃除道具など、清潔を保つための日用品は必要な支出です。
 

新型コロナ禍の今、できる節約

新型コロナウイルス蔓延の中で、今できる節約は以下のとおりです。
 

▼食費

日本の場合、緊急事態宣言が出ても買い物を制限されたり、食料品が手に入らない、ということはほとんどありません。とはいっても、買い物は週に1~2回に減らす必要があり、その中で食費の節約をすることになります。食費の節約はそもそも、ある程度の献立を考えてまとめ買いをするというのがセオリーなので、セオリー通りに買い物をして、あとはいかに栄養のバランスのとれた節約レシピを作れるか。そのためにも、料理の腕をあげていきましょう。
 

▼水道光熱費

ステイホームの場合、どうしても水道光熱費が増えがちです。だからこそ、家族に協力を求め、家族全員で水・電気・ガスを無駄に使わないことを徹底しましょう。
 

▼車

2台保有している場合、今後もテレワーク等で自宅で仕事する機会が増えるなら、1台は手放しても問題ないかもしれません。車が1台無くなればコストが大幅にカットできます(公共交通機関の利用しにくい今、1台は無いと逆に不便です)。
 

▼自動車保険

大手の損害保険会社で自動車保険に入っているなら、ネット損保や共済等に変更するだけで、グッと安くなります。しかし、ロードサービスなど保険会社独自のサービスは減ります。
 

▼理美容・服飾費

着飾って出かける機会がないので、今はこれらにお金をかける必要はありません。また、コロナ太りなど体型に変化が出る可能性があるため、洋服を買うことはやめておいたほうがいいかも。
 

▼習い事

やめたくてもなかなかやめるタイミングがない、という習い事はありませんか? そもそも、休会になっていたり、感染リスクを冒しながら通うのも悩ましいものです。この機会にスパッとやめてみてはいかがでしょうか? 新型コロナ終息後、やはり必要だったと気付けば再開すればいいだけです。
 

▼交際費

パーティー、飲み会、冠婚葬祭が全てキャンセルとなっていますので、ほとんど支出はないと思います。交際費は人間関係の潤滑油なので、生活に困っていなければ贈り物等で対応すると良いでしょう。しかし、収入が大幅に減っている場合は無理をする必要はありません。贈り物をしなくても人間関係にひびは入りません。
 

このように、平時ではできる節約も、非常時だからこそやってはいけない節約があることに気付きます。今後もライフスタイルが変われば、お金を使う優先順位や価値観も変わるでしょう。固定観念に捉われず、柔軟に家計と向き合い、今できる節約を実行していきましょう。

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