NHK大河『麒麟がくる』にハマってしまった

皆さんは今年の大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)をご覧になっていますか? ぼくは毎回欠かさず、録画して二度観しています。

ここまで大河にハマってしまったのは、1974年に放送され、主役が体調不良によって渡哲也さんから松方弘樹さんへと途中交代した『勝海舟』以来──じつに46年ぶりです(たしか「勝海舟」の「勝」が、ぼくの本名「勝也」の「勝」とダブってるから、まだ小学生なりになんとなく親近感を抱いた……と、その程度の動機でしかなかったのですが)。

主人公の明智光秀役を演じる、ぼくが大好きな役者の一人である長谷川博己さん(43)の安定感はもちろんのこと、脇を固める斎藤道三役の本木雅弘さん(54)の怪演、謎の農民役の岡村隆史さん(49)の好演、明智光秀の母役を務める石川さゆりさん(62)の慈愛に満ちた存在感……ほか諸々、特筆すべき見所が満載! 本来はやや苦手な役者だった織田信秀役の高橋克典さん(55)や斎藤高政役の伊藤英明さん(44)も、なかなかいい味を出している……。それに、第7回から登場した織田信長役の染谷将太さん(27)も、かなり異色なアプローチで新しい信長像を演じており、今後の展開からますます目が離せません。

時代考証に囚われすぎない、原色系を前面に打ち出した鮮やかでカラフルな衣装や美術も、すごくキレイ……。あと、オープニングの冒頭二番目に明朝体でドンと出てくるテロップ

音楽
ジョン・グラム

……ってのが、また最高。名前も聞いたことのない謎の人物でこそあれw、なんとなくの大御所感(※調べてみると、アメリカ在住の著名な作曲・編曲兼指揮者らしい)とインパクトはハンパなし! とにかく、脇役の皆さん誰もが「主役のハセヒロを喰ってやろう」と言わんばかりの迫真の演技で、それがまた相乗効果を生み、現場の緊張感がひしひしと伝わってくる……ちょっと、褒めすぎですかね? いやいや、むしろ褒め足りないくらいでしょう。
 

“いわく付きの代役”でひときわ注目の川口春奈

で、こうしたなか、ひときわ注目を浴びているのが、斎藤道三の娘で光秀の幼なじみでもあり、政略結婚として信長のもとへと嫁いでいく帰蝶役の川口春奈さん(25)──もう説明するまでもない、当初はあの沢尻エリカさん(33)が演じる予定だった重要な役柄だったのが、麻薬取締法違反の容疑によって降板を余儀なくされ、急遽“代役”のお鉢が回ってきた……という“いわく付き”ないきさつであります。

さて。“代役”なだけに、その演技力をどうしても沢尻さんと比較されてしまいがちではありますが、共演する長谷川さんは、

「姫っぽさを持った魅力があり、すごくストレートなお芝居をする方」

「たまに意表を突く演技を見せるところが、帰蝶役に合っていて、シンクロしています」

……と大絶賛……なんだとか。ネット上でも
 

「まだ時代劇の所作ができていない」
 

「いささか艶っぽさに欠ける」
 

「なにを演じても一本調子。演技の幅が少ない」

……など、チラホラと批判めいた声は散見するものの、今回は特別なケースのスクランブルな抜擢だったというビハインド(?)も加味してか、長谷川さんがおっしゃるところの「ストレートなお芝居」は「素朴」「純粋」「力強い」……とポジティブに解釈され、おおよそは好評であるようです。
 

優秀すぎる“助っ人ぶり”は以前から……?

ぼくもじつのところ、この川口さんには、2018年大晦日に放送された『ガキの使いSP 笑ってはいけないトレジャーハンター24時』(日本テレビ系)に“笑いの刺客”としてスケバン役で出演したときから秘かに注目しておりました。けっこう長いセリフを一度も噛まずに一気にまくし立て……しかも「このヒト、ホントに川口春奈なのか!?」と目を疑ってしまうほど見事に“昭和のスケバン”をはすっぱ味たっぷりに演じきり、その場を爆笑の渦に……。その途轍もない潜在能力の片りんをかいま見た感動の瞬間であります。

そんな彼女のあまりに優秀すぎる“助っ人ぶり”が視聴者や同業者内でも高い評価を得たのか、昨今ちまたでは、にわか「川口春奈バブル」現象が起きはじめているみたいです。CMも続々と決まり、五島列島の実家に帰省したときの様子を延々と流すだけのYouTubeは再生回数500万回を突破。4月からは『Going! Sports & News』(日本テレビ系)のスペシャルキャスターに就任するとのこと。

正直、沢尻エリカ演じる帰蝶も見てみたかったという本音もなくはありませんが、ぼくは川口さんの凛とした生娘感がただよう高潔な帰蝶をとても気に入っています。この追い風にガッツリ乗って、もっといろんな「川口春奈」が、あらゆるメディアで眺められるようになればうれしいな……と、切に願う今日このごろでありました。