感情に振り回されず「こつこつ」と!年収300万円台で貯まる人の特徴

年収が300万円でもしっかり貯めている人は「こつこつ確実に」貯めています。どういう風に貯めているのか、ご紹介します。

年収300万円台世帯でもしっかり貯めてる人は何してる?

年収が300万円でもしっかり貯めている人には以下のような特徴があります。


1. 家計管理をしっかりしている
2. こつこつ確実に貯めている
3. 車やマイホームに見栄をはらない
4. 資産運用をしている
5. 財布は1つで、夫婦仲が良い
 

ここでは「2. こつこつ確実に貯めている人」の特徴をお伝えしましょう。
 

こつこつ確実に貯めている人の特徴

こつこつ確実に貯めている人の特徴は、以下のようなことができていることだと思います。


1. 先取り貯蓄をしている
2. 収入が増えても生活のレベルを上げない
3. 現預金だけでは貯めない
 

具体的に掘り下げてみましょう。
 

■特徴1:豊かさの秘訣は「先取り貯蓄の習慣」

「収入-貯蓄=支出」

お金を貯めるには「時間」がかかります。従って、この公式のように、収入から貯蓄をして、残ったお金で生活をするという習慣を早く身に付けている人ほど、豊かになっていきます。


■特徴2:収入が増えても生活のレベルを上げない

収入が増えても、その分を貯蓄に回し、生活のレベルを上げないことが大切です。通常、年齢と共に収入が増えても交際費や子どもの教育費など生活費は増えがちなので、収入が増えると同時に貯蓄も増やしていかなければ、あっという間に貯蓄は目減りします。


また、幼児教育無償化で本来払うべきだった保育園や幼稚園の費用も、生活費ではなく「教育費」として貯蓄をしていきましょう。そうすることで奨学金や教育ローンの借入れを防ぐことができるようになります。


■特徴3:現預金だけで貯めない

貯めている人ほど、「現預金」だけでは貯めていません。現預金のデメリットは貯まったお金が「見える&使いやすい」ことです。いくら貯まったかわかりやすく、すぐに引き出せるので簡単に使ってしまい、結果的に貯まりません。貯めている人ほど、現預金をあえて少なくし、保険や投資信託など、あえて使いにくいところにお金を「避難」させ、「使えない状況」を作ります。このように自分の「欲望」をコントロールする術を身に付けています。
 

実はこつこつ貯める力があったBさんの話

<登場人物>
Bさん(30代/会社員)
年収:300万円台
家族:夫婦、子ども(1歳)
貯蓄:
(相談前)余ったら貯蓄
(相談後)学資保険1万5000円、iDeCo1万円、財形貯蓄2万円

私のところに相談に来たBさんは、それまで普通預金にだけお金を預けて貯蓄をしていましたが、お金の増減がはっきり見えるため、その度に喜んだり不安になったりと感情的に落ち着きませんでした。
 

そこで、教育費は学資保険で、老後資金は個人型確定拠出年金iDeCoで、というように「現預金だけで貯めない」を取り入れてもらうようにしました。このようにして貯めるようにしてからは、毎月保険料や拠出金として差し引かれるけれど、すぐには見えないところでお金が貯まっていることに安堵し、精神的に落ち着き、こつこつとお金を貯めていけるようになりました。


お金を貯めるためには、「増える=使いたい欲望」と、「減る=不安」と戦う必要があります。この感情面を上手にコントロールする術も身に付けていくことが必要です。
 

こつこつ貯めることができる人は「うさぎとカメ」に例えたら、「カメ」タイプです。しかし、それは決して「貯めるのが遅い」というわけではなく、「感情に振り回されることなく、資産形成の歩みを止めない」賢いカメです。

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