2018年シーズン途中にヴィッセル神戸に移籍したイニエスタ(写真:YUTAKA/アフロスポーツキャプション)


2018シーズン途中に世界屈指のプレーヤーであるイニエスタを獲得し、昨シーズンからプレーするポドルスキとのワールドクラスのコンビを生み出したヴィッセル神戸。その後、あの世界的名将であるグアルディオラ(マンチェスターシティ)にも大きく影響を与えたといわれるリージョ監督も招聘した。

さらに来シーズンに向けて元スペイン代表でバルセロナなどでプレーした経験を持つダビド・ビジャの獲得を発表。さらには世界に名だたる選手などにも興味を示しているという。来シーズンはさらにバルセロナ色の色濃い魅力的なパスサッカーを展開すると予想される。

そこで期待したくなるのが、若き日本人プレーヤーがこのチームでプレーして、世界的プレーヤーに大きくレベルを引き上げられることだ。

楽天がスポンサーとなり潤沢な資金を移籍市場に投じることができ、さらに世界的選手とプレーできる。今のヴィッセルはどんな選手でも獲得できうる魅力があるのだ。そうなると今オフにどんな日本人選手を補強するのか期待してしまう。
 

イニエスタとすぐさまかみ合った古橋亨吾

今シーズンはイニエスタの圧倒的な技術と視野の広さから繰り出されるパスについていけず、同じイメージを描くというよりも、振り回されているような印象をうけるシーンも見受けられた。そんな中すぐさま同じ絵を描くように好連携を見せたのが、夏にJ2のFC岐阜から移籍してきたプロ2年目の23歳、古橋享吾だった。

そのルーツは関西のバルセロナと言われる大阪の興国高校。高校サッカーでは珍しい、全国出場経験がないにもかかわらず多くのプロ選手を輩出している学校だ。勝利至上主義とは対極の、技術やサッカーIQの成長に特化した指導で知られている。

その興国でバルサ式のパスサッカーを叩き込まれた経験がイニエスタと同じイメージを描くのに一役買ったのだろう。J2での活躍はあったとはいえ、世間的にはほぼ無名の若武者はイニエスタに即座に合わせてみせた。

では、その他にイニエスタにフィットするであろう、一緒にプレーしているところをみてみたい選手を筆者の独断で紹介していく。
 

期待大!バルセロナ育ちのプレー

バルセロナ式のパスサッカーに対応できるといえば、やはり見てみたいのは久保建英(横浜Fマリノス)だろう。バルセロナの下部組織で育ち、世代別代表でもまさに若き日のイニエスタのようなプレーを見せる日本サッカー界の至宝だ。

現在所属する横浜Fマリノスでも保有元のFC東京でもレギュラーを勝ち取ることはできなかった。しかしヴィッセルならば、そのサッカーや周りの選手との相性を考えるとこれまで以上に大ブレークする可能性を感じてしまう。そしてその経験が将来的にバルセロナでプレーすることを後押しすると考えるとワクワクしない日本人はいないだろう。
 

他のパスサッカーにあいそうな選手は?

筆者の独断ではあるがヴィッセルでプレーする姿を見てみたい選手が数多くいる。各チームのサポーターからすれば期待の若手を引き抜かれるのはたまったものではないのだろうが、やはりイニエスタやビジャらとプレーする姿は想像するだけでワクワクしてしまう。

今シーズンJ2に降格してしまった柏レイソルの中山雄太もその一人だ。CB、ボランチを高次元でこなし、育成年代から一貫してポゼッションを重視するレイソルアカデミー出身ということでパスサッカーとの相性も良い。攻撃陣に偏ってスター選手の多いヴィッセルにおいてバルセロナのブスケツのようになる姿を期待してしまう。
 

求められるのはストライカー

今シーズンFWとしてプレーしたウェリントンは、フィジカルと献身性を兼ね備えたストライカーだった。しかし、イニエスタと同じイメージを描くという点で物足りなさが残った。

そんな中、独断ではあるが来シーズンこのチームでプレーする姿が見たいFWが松本山雅の前田大然だ。今シーズンJ1昇格にも貢献した前田の武器は、圧倒的なスピード。裏を取った瞬間を決して見逃さないパサーと組めば、一気にJ屈指の点取り屋として覚醒するかもしれない。攻撃陣の競争は非常に激しいが、この前田のようにベテランのスター選手にはない武器を持つ選手であれば活躍できる可能性は大いにあるだろう。

これから本格化する移籍市場、その主役になりうるヴィッセルの補強に注目である。