日本代表の救世主に!中島翔哉は「代表で結果を残す男」

サッカー日本代表に救世主出現か? 3月23日にマリ、27日にウクライナとテストマッチを行なう日本代表に、23歳の中島翔哉が初めて招集された。ポルトガル1部リーグ中位のポルティモネンセでプレーする彼は、「代表で結果を残す男」なのである。

日本代表に初選出された中島がかつて語っていたこととは 

中島翔哉
ポルトガルで結果を出している中島翔哉が初選出(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

サッカー日本代表に救世主出現か? 3月23日にマリ、27日にウクライナとテストマッチを行う日本代表に、23歳の中島翔哉が初めて招集された。ポルトガル1部リーグ中位のポルティモネンセでプレーする彼は、「代表で結果を残す男」なのである。

 

「呼べば結果を残す」と監督が絶賛

1994年8月生まれの中島は、2011年のU-17(17歳以下)ワールドカップ、16年のリオ五輪に出場してきた。早くから将来を期待されてきた選手と言えるが、リオ五輪の代表を勝ち取る道のりが何とも彼らしかった。


男子サッカーの五輪は、大会開催時に23歳以下の選手に出場資格がある。手倉森誠監督(現日本代表コーチ)のもとで14年1月に立ち上げられたリオ五輪を目ざすチームは、当時21歳以下の選手で編成された。プロ入りしていれば1年目から3年目の選手で、クラブでポジションをつかんでいる選手は少数派だ。
 

中島もJ1のFC東京で十分な出場機会を得られず、14年は当時J2のカターレ富山へ期限付き移籍する。新天地ではレギュラー格の活躍を見せたものの、シーズン途中に所属元のFC東京へ復帰すると、メンバー入りも難しい立場となってしまう。

 
翌15年もクラブでレギュラーに定着できない。そのなかで彼は、手倉森監督のチームに招集されていった。


「クラブで十分に出場していない中島が、果たして代表で活躍できるのか」との懐疑的な視線も向けられるなかで、彼は結果を残していく。合宿中の練習試合でも、公式戦でも、コンスタントにゴールを決めていった。「クラブで頑張ってほしいのはもちろんあるけれど、彼はこのチームに来ると必ず結果を出すんだよね」と、手倉森監督も中島の勝負強さを讃えていた。
 

大一番で得点する「勝負強さ」が持ち味

16年1月のリオ五輪アジア最終予選では、イランとの準々決勝で2ゴールを叩き出した。韓国とのファイナルでも浅野拓磨の決勝ゴールをアシストし、チームの五輪出場権獲得とアジア制覇に貢献する。彼自身は大会MVPに選出された。
 
16年8月開催のリオ五輪では、コロンビアとの第2戦でミドルシュートを突き刺している。負ければグループリーグ敗退となる一戦で、最終戦まで望みをつなげる貴重なゴールをあげたのだった。


ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のチームの主力選手とは、15年1月のアジアカップに備えた合宿でともにプレーしている。
 

紅白戦などに必要な人数を確保する練習パートナーの立場で、中島は正式な日本代表メンバーではなかった。それでも、「レベルの高い選手たちと一緒にサッカーができるのは楽しい。自分も早くこのチームでサッカーがしたい」と話したものだった。
 

あれから3年以上が経った。17年夏からプレーするポルティモネンセでは、ここまで9得点をあげている。移籍1シーズン目としては申し分のない成績で、シーズン終了後により大きなクラブへ移籍するとも噂されている。


その前にまずは、今回の日本代表での活動だろう。持ち前の勝負強さを発揮して、W杯のメンバー入りへアピールしたいところだ。
 

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