新型ホンダ・シビックが日本で6年ぶり発売!いまセダン戦線が熱い

先日登場したばかりの新型トヨタ・カムリに続き、新型ホンダ・シビックが発表された。世界戦略車であるシビックの日本発売は6年ぶりで、軽自動車やコンパクトハッチ、ミニバンやSUVがメインとなっている日本でどれだけ存在感を発揮できるか注目が集まっている。

新型トヨタ・カムリに続きホンダも

ホンダ・シビック
新型ホンダ・シビックはハッチバック、ハッチバックのスポーツモデル・タイプR、セダンの3タイプを設定。価格はハッチバックが2,800,440円、セダンが2,650,320円、タイプRが4,500,360円

先日登場したばかりの新型トヨタ・カムリに続き、新型ホンダ・シビックが発表された。世界戦略車であるシビックの日本発売は6年ぶりで、軽自動車やコンパクトハッチ、ミニバンやSUVがメインとなっている日本でどれだけ存在感を発揮できるか注目が集まっている。
 

新型カムリ、新型シビックは北米で大人気

先に登場した新型カムリに続き、7月27日に発表され、9月29日から発売される新型シビックの共通点は、ともに北米を中心にヒットしている世界戦略車であるということ。
 

新型カムリは、ハイブリッド専用車のミドルサイズセダンだが、全長4885×全幅1840×全高1445mm。なお、クラウンは全長4895×全幅1800×全高1465mmだから横幅はクラウンよりも40mmもワイドで、日本では大型セダンといえる大きさに突入している。
 

新型シビックのサイズ
新型セダンは全長4650×全幅1800×全高1415mm、ハッチバックのボディサイズは全長4520×全幅1800×全高1435mm

一方の新型シビックは、2まわり以上小さく、いわゆる「Cセグメント」に分類できる。主力は5ドアハッチバック、そのスポーツバージョンであるタイプR、そしてセダンも用意するという陣容だ。
 

ホンダのセダンは苦戦してきたが……

ホンダといえば、F1やオートバイなどレースシーンを中心に一時代を築き、シビックでも若い層からファミリーまでファーストカーとして定着していた。しかし、日本市場でセダンがシュリンクし、先代は5ドアハッチバックのタイプRが限定販売(抽選商談)されたのみだった。
 

ホンダにはフィット級のコンパクトセダンであるグレイスがあり、カムリのライバルであるアコード、最上級セダンのレジェンドがあるが、グレイスもアコードもレジェンドも売れ行き的には苦戦している印象を受ける。
 

そこで、新型シビックはデザインや性能、装備に最新のスペックを与え、タイプRを限定車ではなくカタログモデル化することで、イメージリーダーを担わせる役割を与えた。さらに、ハッチバックもセダンも「攻めた」デザインで若返りを図っている。
 

日本のCセグメントモデル、現在の戦況は?

国内ではCセグメントモデルといえば、新世代SUBARU第一弾モデルのスバル・インプレッサ(5ドアハッチバック、セダン)、マツダ・アクセラ(5ドアハッチバック、セダン)、そしてトヨタ・カローラ(セダン:アクシオ、ステーションワゴン:フィールダー)、5ドアハッチバックのトヨタ・オーリスなどがある。
 

インプレッサやアクセラは、5ドアハッチバックが主力(売れ筋)で、カローラはモデル末期、オーリスは販売苦戦という状況といえる。
 

新型シビックに勝機は?

シビックの内装
内装もホンダらしい先進感を強調。室内や荷室の広さもアピールポイント

新型シビックに勝機はあるだろうか。ミニバンやSUVなどに目が向く層を振り向かせるだけでなく、Cセグメントはフォルクスワーゲン・ゴルフをはじめとした多士済々の輸入車が控えている。
 

しかもドイツを中心とした輸入車は、価格的にもかなり頑張っていてシビックと競合するだけに強力なライバルになるだろう。シビックが再び成功するには、マーケティング戦略の工夫はもちろん欠かせないが、毎年改良を積み重ねるようなイヤーチェンジ的な手法によりクルマそのものを磨き続けることも不可欠ではないだろうか。

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