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こんにちは。顧客視点アドバイザーの神原サリーです。

先日、「小容量化は食品だけでなく家電にも。」という記事を書きました。これまでターゲットを4人家族のファミリー層に絞っていた生活家電ですが、今後はアラサーアラフォー世代のシングル&ディンクス層や、その親世代に向けて、少人数向けでかつプレミアムな家電が求められるのではというのが私の見解です。

 

そうした中で、思い起こされるのが、シャープが2005年に発売し、その後姿を消してしまった、コンパクトな食器洗い乾燥機QR-SC1のこと。シャープは「塩で洗う」という目新しいコンセプトの食洗機を前モデルから投入していて、そのキャッチコピーが「なべピカさらピカ」でした。

 

この「塩で洗う」というのは、専用のボックスにいつも使っている市販の塩を入れて食洗機にセットしておくもので、イオン交換システムにより、水道水を洗浄時には「汚れを落としやすい硬水」にし、すすぎの際にはすすぎに強い「軟水」にする仕組み。一度塩をセットしておけば、その都度、投入しなくてもすみ、市販の食洗機用の洗剤を使うコースも選択できるようになっています。

 

「塩」で洗うという発想もおもしろいですし、そこに注目が集まったかと思いますが、私が復活してほしいと思っているのは、この「なべピカさらピカ」の最後のモデルとなるものが、幅45cm×奥行29cm×高さ46cmとコンパクトで、現在人気が集まっているパナソニックのプチ食洗(幅47cm×奥行29cm×高さ46cm)とほぼ同じだということなのですよね。幅なんてプチ食洗よりも1センチ小さいくらいです。洗える食器点数が25点。2人用のコンパクトな食洗機として売り出し、赤いカラーが食洗機としては斬新でした。

 

でも、2005年の段階では、まだ早かったのでしょうね。というより、訴求の仕方が足りなかったのかもしれません。パナソニックの「水切りかごサイズ」というような分かりやすい表現だったら、もう少し世の中に伝わりやすかったのかなとも思います。それにパナソニックは前年「プチドラム」を投入し、その成功をふまえての「プチ食洗」の投入だったわけですし、その2~3年前から『ナイトカラーシリーズ』を投入して、夜家事という言葉やアラサーアラフォー世代に向けた家電を『群』で展開していたことを考えると、用意周到だったなと思います。

 

実は、シャープさんには数年前に「塩で洗うコンパクトな食洗機があったはずだけれど、再び、あれを復活させれば売れるのではないか」と提案したことがあります。でも、テレビ全盛期、AQUOSが売れていた時代ですし、まだ「プチ家電」の潮流が見えるか見えないか・・・の時期だったので、「白物の展開は売れるものだけに絞っていく」ということだったのですよね。

 

でも、昨年、スロージューサーや炊飯器など、再び白物へ注力し始めたのですから、ここでぜひあの食洗機をバージョンアップさせて復活させてほしいと願っています。当時、コンパクトタイプのほうは素材感が少々チープだったようなので、デザインなどにプレミアム感を高めてもらって、赤の色もヘルシオカラーに合わせたら、きっと素敵なものになるような気がします。

 

家電に限りませんが、時期尚早だったり、提案力が足りなかったりしたために製品のコンセプトは決して悪くない(むしろ、斬新で着目すべきところがある)のに、『売れなかったから』と早々、市場から姿を消してしまうものがあります。でも、これはとても残念なこと。新しい手法を探ることも大切かもしれませんが、案外、過去に遡って製品を見直してみるのも大切なのではと思えてなりません。シャープの食洗機復活、ぜひ!