少し前の週刊文春で、「主婦」ならぬ「主夫」の実態をレポートする「ぼくらが『専業主夫』を決断した瞬間」というタイトルの特集記事が組まれていた。

 

昨今は「稼ぐ女」が増えるいっぽうで、彼女たちを支える「専業主夫」も増えているのだそう。著書『「専業主夫」になりたい男たち』(ポプラ新書)が話題の女性ジャーナリスト・白河桃子氏によると、現在、日本の専業主夫は推定11万人とされている。

 

この数字を多いとみるか少ないとみるかは、人それぞれだろうが、個人的には「え! 11万人しかいないの?」といった印象だった。

 

私は、けっこう昔から「主夫」に関しては肯定的な考えの持ち主で、もし仮に私の妻が会社員だとかアルバイトの立場なら、自宅で原稿を書くのがメインの生活パターンである私は、おのずと主夫的な役回りを受け入れていたに違いない。たとえ、私のほうが収入的には上回っていたとしてもそこはおそらく変わらない。単純に、長く家にいる側が家の仕事もやるほうが合理的であるからだ。

 

ただ、こういうリベラルな発想は、あくまで私が多少なりとも在宅でお金を稼いでいるからこそ見せることができる“鷹揚さ”であり、万一私が無収入となったときでも、同じたぐいの鷹揚さを発揮できるかどうかは、実際そうなってみないとわからない。