匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」が2月29日の衆院予算委員会で、民主党の山尾志桜里氏によって取り上げられ、それが口火となって国会前のデモにまで発展し、話題になっている。

 

安倍首相が国会中継で、

 

「私は承知をしておりませんが、かつまた、匿名ということですので、これ、実際にどうなのかということは、匿名である以上ですね、実際にはそれは本当であるかどうかを、私は確かめようがないのでございます」

 

と狼狽えながら、とんちんかんな答弁に終始している様子を見れば、これもまた「ネット民の大勝利!」……とまではいかなくとも、「ネット民が政府に一泡吹かせた」くらいの表現は許されるのではないか、と思えてくる。

 

ではなぜ、今回この「日本死ね!!!」は、星の数ほどある有象無象のブログの中からピックアップされ、ここまで多くの人たちを巻き込むことになったのだろう?

 

私は子育ての経験がないので、待機児童問題の背景に関する迂闊な発言は控えたい。が、リズミカルな文体といい、「死ね」だとか「クソ」だとかの汚い言葉を使った愚痴の羅列でありながら、どこかコミカルさがただよう乾いた攻撃性といい、単純に一つの「詩」として優れた作品であったことが殊の外大きかったのは間違いないと考える。とりあえず冒頭から順番に“添削”してみよう。

 

まず、「タイトルに一番強い『死ね』という単語を持ってきた」のがいい。極論、この「死ね」で8割勝利(?)は決まったようなものである。「バカ」や「アホ」や「ノータリン」じゃあ全然ダメ。おそらく誰もこのブログには見向きもしなかったはずだ。