築地市場は、2016年11月7日に豊洲に移転となる。1935年(昭和10年)から続く、その景色もいよいよ終わりに近づいている。歩いてみるなら今のうちだ。

 

 

場内にある飲食店も豊洲に移転してしまう。味が変わるわけではないから、豊洲に移転してからでもいいじゃないかという人もいるかもしれないが、お店の雰囲気や路地そのものが失われてしまうのはやはり寂しい。できれば、移転前の店内で食べておきたいと思うのは僕だけではないはずだ。

 

■東京は2020年の五輪まで再開発で劇的に変化するだろう

大規模な再開発ではなくてもタワーマンションが建てられるだけで、その一体の裏道などがすべてなくなってしまう。

 

たとえば、六本木ヒルズのあたりはかつて、細い路地などがいくつかあったけれど、今はそういうものが全てなくなり、町そのものが別のものになってしまった。江戸時代の古地図に載っているような歴史のある道が失われてしまうのだ。

 

道そのものがなくなってしまうという危機感から、再開発の情報を知ると、今のうちに歩いてみようと出かけるのだが、たいていの場合は遅すぎる。たしかに、まだ道や建物はそこここにあるのだが、立ち退きなどの交渉がすでに進んでいるため、人の気配がなく、ゴーストタウンのようになっているのだ。

 

たとえば、西新宿に、けやき橋商店街というのがあったのだが、そこが再開発でなくなると聞き、行ってみたのだが、すでに半分以上の商店が店を閉めていた。

 

2013年8月のけやき橋商店街

 

気になって、しばらく通ってみた。そのうち白いフェンスが張り巡らされ、無味乾燥な町に変わり、歩いていてもまるで別世界という感じだった。そして、フェンスの内側で解体工事が始まり、新たな建物が建てられるのだ。