2015年の春以降、筆者の元には「ホテル不足問題」に関する取材依頼が爆発的に増加している。繁閑に関わらず日々ホテルを利用してきた中で、2014年初頭から状況に変化が見られ、2015年に入り特に顕著になってきた印象を持っている。

 

要因は訪日外国人客の激増。稼働率の上昇は料金の高騰に繋がるが、ホテル不足と料金の上昇は、日本人旅行者にとって過去に経験のない深刻な状況になっている。“出張族から訪日外国人客へ”といわんばかりに、出張族の泊まれるホテルがないという声が続出。会社の出張規定内の金額で宿泊できるホテルがないというのだ。

 

一方、ホテル業界では、「国際的に見ると日本のホテルは安すぎる」と従来から言われてきた。ここにきてようやく真っ当な料金になってきたという意見も。外国人旅行者からも「日本のホテルは安い」という声は多い。果たして、日本のホテルは本当に安いのだろうか?

 

主要国各都市のホテル料金比較としては、4つ星クラスとなるが、トリップアドバイザーが毎年発表している『旅行者物価指数(トリップインデックス)』が参考になる。

 

■4つ星クラスの平均ホテル料金(夏期)
●ニューヨーク
・2014年:37,474円
・2015年:39,647円

 

●ロンドン
・2014年:32,551円
・2015年:37,370円

 

●パリ
・2014年:33,751円
・2015年:32,386円

 

●日本
・2014年:20,237円
・2015年:29,239円

 

このように比較してみると、東京のホテル料金は前述の状況で上昇はしているものの、世界主要都市と比較するとまだ割安感のあることがわかる。訪日外国人客の増加で、ホテルの料金もやっとグローバルスタンダードともいえる状況になってきたということか。

 

上記は4つ星クラスのホテル料金比較であるが、日本の都市部での料金上昇でいえば、多くの人が実感しているのはビジネスホテルであろうか。