■脳腫瘍の治療
脳腫瘍の治療には主に3つの方法があります。

 

●(1)手術療法
腫瘍を手術して摘出します。脳の奥に腫瘍があったり、大事な血管や神経を巻き込んでいる場合は手術が困難なことがありますが、多くの脳腫瘍の治療において必要とされる治療方法です。なぜなら、手術で脳腫瘍の細胞を摘出し、その細胞を顕微鏡で詳細に調べることにより診断が確定されるからです。手術療法は頭にメスを入れなければならないので、場合によっては髪の毛を剃る必要がありますが、将来、傷口が目立たないように配慮しながらメスをいれる場所を決めます。

 

●(2)放射線療法
治療用の放射線を脳腫瘍にあてることによって脳腫瘍の増殖を抑える治療法です。脳全体にあてる場合と、ガンマナイフと呼ばれる治療機器などを使って局所的にあてる場合があります。最近、陽子線や重粒子線を使った治療方法もありますが、保険診療ではできないので費用負担が大きいことが難点です。治療効果はいろいろな見解があるので、専門医とよく相談して治療を行うことが望まれます。

 

●(3)化学療法
いわゆる抗がん剤を使用した治療方法のことです。点滴や内服で薬剤を投与しますが、脳には薬剤が届きにくいので、直接、腫瘍内に投与することもあります。

 

多くの場合、それぞれの治療方法を組み合わせて最大限の効果を得るように治療をします。また、その他に遺伝子治療や免疫治療が精力的に研究されていて、今後の脳腫瘍に対する効果が期待されています。

 

松方さんの場合、現時点では「脳腫瘍の可能性がある」という情報しかないのでこれからのことは予測できません。脳腫瘍のうち、もしも髄膜腫や神経鞘腫、下垂体腺腫というタイプであれば、放射線療法や化学療法を行わず手術療法だけで社会復帰できることもあります。まずはゆっくりと療養して治療に専念していただき、また再び元気な姿を私たちに見せてくれることを願っております。