もし子どもから、ある日突然、「クソババア」「クソジジイ」と言われたら、どうしますか? モーレツな勢いで叱りつける? いや、あまりのショックでオロオロしてしまうかも……。

 

実は、子どもからの暴言や悪態は、その子の年齢や性格などによって、対処法が変わってきます。よくあるタイプを3つ、子育て心理学の解説も交えてご紹介しましょう。

 

■(1)スポットライト型
小さい子は、汚い言葉や下ネタに興味を持ちがちです。これは日本に限ったことではなく、どこでも同じ。「×××って、○○語ではなんて言うの?」という子どもたち同志のやりとりを聞くと、「これって万国共通なんだなぁ」と思います。小さい子が下ネタや暴言を使いたくなるのは、やはり、それを発したときの周囲のリアクションがあるからでしょう。周囲は顔を見合わせ、親は赤面……というシーン、よくありますよね。「年上の子が使っていてかっこいいから」という単純な理由で口にしていることも多いので、「口の悪い子」にしないためにもきちんと正すことは必要。

 

そんな場面ではリアクションせずに、あえてスルーするのが一番です。ただ、スルーすればやがて消えていく下ネタ系と違い、「クソババア」のような暴言は、そのつど、他人を傷つけるので、しっかり注意しなくてはいけません。もし、それでも暴言を止めない場合は、「怒られる=ママがボクをかまってくれている=嬉しい」とポジティブに捉えてしまっていると考えられます。その際は、日頃のコミュニケーションに目を向け、愛情表現を増やすようにするのが効果的な対処法です。

 

■(2)ため込み型
学校や家で「イヤだな」と思うことがあっても、飲み込んでしまう。自分の心に押し込んでしまう……。そのような子は、いい子でいることをよしとしているために、心に“ため込み”をしてしまいがちです。でも、親にはそれが、「言うことをよく聞き」「育てやすい」と映り、つい期待を高めてしまいます。そんな子が、ある日突然、「クソババア」と言ったら、それは「限界までため込んでしまった」という警告。

 

子どもを叱るのではなく、まずは、親自身の過管理、過干渉など、子どもがため込まざるをえない状況がなかったか、振り返る必要があります。「暴言」という形でも吐き出せればよし、という見方もありますが、一番いいのは、吐き出す前に察してあげることです。とくに日頃から、我が子に期待をかけ過ぎている気がする方は、その子が感じている“窮屈さ”を解く歩み寄りが大切と言えます。