そもそも自己啓発系の書籍なんてヤツは、たいがいが胡散臭い内容で、その手の本を過去に何冊か手掛けてきた私が言うのもなんだが、「コレ一冊で自分の人生がガラリと変わりました!」みたいなことを平気で公言できる輩たちの、あまりに耐性の乏しい思考能力=お花畑にも甚だしい脳構造が未だに信じられないのだが、それでも最初から最後まで、我慢して熟読してみると、一つや二つは“納得くらいならできる訓示”が含まれていたりもするものだ。

 

もちろんのこと、昨今は本屋の書棚だけではなく、ネット上にも雨後の竹の子のように自己啓発系のネタがうじゃうじゃとひしめいている。タダで自分の人生をガラリと変えられるほど虫の良い話がそうゴロゴロと転がっているはずもなく、その大半は毒にも薬にもならない、暇つぶしにしか使えないようなシロモノばかりだが、なかには自己啓発どころか「コレで暇をつぶしてしまった自分が恨めしくなる」と自己嫌悪にさえ陥ってしまうクラスの原稿を垂れ流す“識者”も少なからずといったところで、今日はそこらへんをチクリと批判してみよう。

 

まずは、とある女性向けの恋愛系サイトにあったネタから。テーマは「男子が『絶対に手放せない!』と思う、特別な彼女の特徴・6選」である。

 

1.清楚
2.優しい
3.甘え上手
4.(男子を)叱ってくれる
5.家庭的
6.誠実

 

である。聖書かよ(笑)! 「元カノの存在にヤキモキしている女子、彼の愛が足りないと感じている女子、是非実践してみてください」って……コレらすべてを簡単に実践できりゃ“アナタ”は次の日から即マリア様、マザー・テレサだ。「甘え上手で叱ってもくれる」といった矛盾した概念を解消するための具体的なロジックもなく、いたずらな布教活動に走るのはやめましょう。