■ジカ熱の流行状況は?

ジカ熱は、2007年にミクロネシア連邦のヤップ島、2013年にフランス領ポリネシア、2014年にチリのイースター島、2015年にはブラジル、コロンビアなどの中南米大陸へと感染を拡大させています。

 

2016年にはブラジルのリオデジャネイロで夏季五輪が開催されますが、これがジカ熱のさらなる感染拡大を引き起こすのではと懸念されています。すでに中南米へ渡航した人の中から感染者の報告があります。今後、感染した渡航者の血を吸った蚊が媒介して感染が拡大する可能性が指摘され、かつてデング熱が日本で流行したようなことが考えられます。外国人観光客が増えている日本にとって、これは決して対岸の火事ではないのです。

 

■ジカ熱の治療と予防は?

現時点でジカ熱に対する治療薬はありませんし、予防のためのワクチンもありません。

 

とにかく蚊に刺されないようにする必要があります。流行している地域を訪れる際は、長袖、長ズボンを着用し、サンダルなどの素足を避け、虫よけスプレー(DEET)を使用するのがよいでしょう。民家の庭や公園、墓地、木陰やヤブは避けるのが安全です。

 

そして、妊婦の方、あるいは妊娠の可能性のある女性は、ジカ熱の流行地域への渡航は避けたほうがよいでしょう。