西武新宿線ユーザーから路線の地下化工事が始まったとの話を聞いた。調べてみると、中井駅(新宿区)と野方駅(中野区)の間約2.4kmを地下化し、7か所の踏切をなくし交通渋滞を解消するとともに、途中にある新井薬師前駅と沼袋駅を地下駅にする計画だ。

 

新宿線中井~野方駅間連続立体交差事業(西武鉄道HPより)

 

鉄道工事は、電車を走らせながら進めるので、かなりの難工事になるし、年月も数年かかり、完成するのは相当先の話であろう。完成が楽しみではあるけれど、それまでは駅の利用が制限されたり、通路の変更がたびたびあったりして、不便な面もある。地下の場合は、工事の進捗状況が部外者には分かりにくいのも残念である。気を長くして待つことにしよう。

 

首都圏の鉄道工事は、これだけではない。実は他にもかなりある。今どんな路線でどんな工事が行われているのか、ちょっと見てみたい。

 

地下化工事と言えば、小田急電鉄が、もうかなり前から行っている。梅ヶ丘駅(世田谷区)から和泉多摩川駅(狛江市)までは複々線化が完成しているが、都心寄りの区間は用地買収の困難さもあって工事は遅々として進まなかった。ようやく、下北沢駅付近が地下化されることとなり、2013年には複線での地下化が完成した。目下、複々線化達成に向けて最後の工事が進められていて、2017年に、代々木上原駅から梅が丘駅までが完成すると、和泉多摩川駅までが複々線となる。登戸付近の工事も完了すれば、複々線区間は多摩川を越える。そして下北沢駅付近のボトルネック状態が解消されれば、特急や急行のさらなるスピードアップが実現するであろう。

 

 

複々線化工事の進捗状況(小田急電鉄HPより)

 

地下ではなく高架化工事もある。東武伊勢崎線(愛称、スカイツリーライン)の竹ノ塚駅付近は、何年か前に、開かずの踏切で悲惨な事故があったことを受けて、踏切解消のため高架化工事を進めている。列車本数の極めて多い複々線化区間では立体化は当然のことであろう。とりあえず、下り急行線の完成が近付いている。たとえひとつの線路でも高架になれば、踏切の遮断時間が短くなるので朗報といえる。

 

竹ノ塚駅付近連続立体交差事業の進捗状況(東武鉄道HPより)

 

同じ東武では、野田線の野田市駅近辺の清水公園駅~梅郷駅間(約2.9km)で高架化工事が行われている。さらに、とうきょうスカイツリー駅付近(曳舟方面)や春日部駅周辺の高架化工事の予定もあり、東武鉄道の近代化は急ピッチだ。