まだ、正式な列車ダイヤが発表されていないけれど、現行のダイヤで考えてみると、木古内16時22分着「はやぶさ19号」から木古内16時35分発の函館行き普通列車に乗り継げる。クロスシートのボックス席に陣取り、津軽海峡をのんびり眺めながら進み、函館着は17時45分。「はやぶさ19号」にそのまま乗り続けると新函館北斗着は16時34分、「はこだてライナー」に乗り換えると函館到着は17時05分。もちろん北海道新幹線には勝てないけれど、40分遅くなっても車窓の満足度は高いと思う。今の段階では、具体的な発表はないけれど、道南いさりび鉄道に観光列車を走らせる構想があるようだ。それは楽しみなことであるし、北陸新幹線に対抗して「超快速」を走らせている「ほくほく線」のような速達列車の運行も望みたい。

 

 

実は、このルート、格安切符である「青春18きっぷ」の経路として重宝する。津軽海峡線が新幹線と第3セクター鉄道化すると、通り抜けできなくなると危惧されたのであるが、新しい特例措置が設定された。すなわち、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2300円)を購入すれば、奥津軽いまべつ駅~木古内駅間に限り北海道新幹線普通車が片道1回、木古内駅~五稜郭駅間の道南いさりび鉄道片道乗車1回(途中下車は不可)が可能になるという制度だ。追加料金が必要とはいえ、18きっぷで新幹線に乗れるようになるのだ。

 

 新函館北斗駅は函館の中心部からは遠いけれど、北に目を移せば大沼公園は至近距離だ。大沼公園駅まで現行の普通列車でも20分弱、新函館北斗駅に在来線特急がすべて停車するようになるので、特急利用なら、一駅10分少々の距離になるであろうし、新函館北斗駅から送迎バスやタクシー利用も可能になると思われる。北海道らしいリゾート地なので、大自然の中で爽やかに過ごせるスポットとして人気が今以上に高まると予想される。

 

北海道新幹線の停車駅は、もうひとつある。本州側の津軽半島にある奥津軽今別駅だ。海峡線の津軽今別駅を引き継ぐもので、少し前までは1日に特急白鳥が2往復ぶん停車するのみだった。北海道新幹線では、東京駅発着の「はやぶさ」が5往復、盛岡発着と新青森発着の「はやて」が1往復ずつ、計1日7往復の新幹線が停車することになるから大躍進である。隣接してJR津軽線の津軽二股駅があり、列車本数は少ないけれど三厩(みんまや)へ、さらにバスを乗り継げば龍飛岬へも足を延ばせる。これまでは、鉄道利用で東京から5時間半もかかったのに、東北新幹線と北海道新幹線を使えば、乗り換えなしで約3時間半。探せば見どころは色々ありそうだ。

 

このように、わずか3つの駅が新たに開設されるだけではあるけれど、楽しみは山ほどありそうな北海道新幹線沿線。開業が待ち遠しい。