北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が2016年3月26日に開業する。新青森で東北新幹線と接続し、ほとんどの列車は、東北新幹線と直通運転を行う。そのうち、東京駅と新函館北斗駅とを結ぶ直通列車は1日10往復、列車名は「はやぶさ」である。

 

 

見方を変えれば、東北新幹線が津軽海峡を越え、北海道へ上陸するとも言える。車両は従来から「はやぶさ」に使われているE5系に加え、JR北海道初の新幹線車両となるH5系が登場するけれど、両者はほぼ同じ車両で、H5系のストライプがE5系のピンクに対し、ラベンダーを思わせるライトヴァイオレット、「はやぶさ」のシンボルマークが北海道の地図をイメージした鳥のマークに代わるくらい。あっと驚く新型車両というわけではない。

 

 

 1月28日に行われた試乗会に参加し、新函館北斗と青函トンネルの北海道側出入り口に近い木古内を往復してみた。道内初の時速200kmを越える列車ということで、今までにないスピード感で眺める北の大地の車窓は新鮮そのもの。在来線とは異なった場所から見える函館山の姿も魅力的だった。しかし、木古内に近づくとトンネルが増え、在来線からはふんだんに見えた津軽海峡は、高い防音壁に遮られたこともあり、ちらりと眺めただけだった。工事の関係で青函トンネルを通過することは叶わず、片道わずか13分の旅は実にあっけなかったが、北海道の鉄道に新しい時代がやってきたことは実感できた。

 

 

さて、東京と新函館北斗間は、最速列車で4時間2分。飛行機との競争が可能な「4時間の壁」をわずかなところで破れなかったと報道されている。しかし、実態はほんのわずかな壁ではない。