女優の杏さんが双子の妊娠を発表されました。所属事務所のFAXによると、

 

「双子だということも分かり、この場合安定期と特に言える時期がございません。しばらくの間、静かに見守って頂ければ幸いです」

 

とのことです。

 

「妊娠はおめでた」とはいえ、双子の妊娠では、普通の妊娠とは違う苦労もたくさんあります。今回、双子についてのミニ解説、最近の話題について紹介します。

 

●一卵性双胎:

1個の受精卵が、卵管を通過して子宮内へ着床する頃(受精後10日間)までに、2個に分割して発育するもの。遺伝子的に同質で、性別は同性、血液型、組織適合性などは同じ(世界で数例の例外あり)。受精卵が分割する時期によって妊娠中の注意が異なる。

 

●二卵性双胎:

同時期に2個の卵子が排卵され、それぞれが精子と受精して2個の受精卵ができ、子宮内に着床し発育したもの。遺伝子的に同質ではなく、性別は同性、異性のいずれの可能性もあり、血液型、組織適合性も一致するとは限らない。不妊治療で排卵誘発剤を使って増える双子は二卵性です。

 

■一卵性双胎と二卵性双胎の頻度
一卵性双胎の頻度は、人種や遺伝的要因に左右されずほぼ一定で、0.3~0.5%(分娩1000件に3~5組)。

 

二卵性双胎の頻度は、人種や遺伝的要因、不妊治療の有無で異なり、自然妊娠では黒人が高く、次いで白人、黄色人種の順となる。ナイジェリアで約5%(分娩1000件に50組)、米国黒人1%、米国白人0.7%と報告されており、世界的には一卵性より二卵性が多いが、日本、台湾、韓国では0.2~0.3%で一卵性の方が二卵性よりも多い。ただし、現在は不妊治療により二卵性が増えている。

 

■多胎妊娠の頻度
かつて、日本における多胎の頻度は、大ざっぱに双子は1/100(分娩100件に1組)、三つ子は1/10,000、四つ子は1/1,000,000、五つ子は1/100,000,000とされてきました。これは、一人追加して妊娠する確率が1/100で、確率のかけ算ということですが、最近は不妊治療の影響で当てはまらなくなりました。