NMB48・山本彩の3rd写真集『みんなの山本彩』(ヨシモトブックス)が、今年の1月8日に発売されたばかりなのに、「オリコン週間“本”ランキング」の写真集部門で堂々1位を獲得してしまうほどバカ売れしている、というニュースを『めざましテレビ』(フジテレビ)でキャッチした。

 

同写真集は、昨年に3週間限定で実施された「山本彩を(街で)見つけたら誰でも写真取り放題」という前代未聞の企画から生まれたものらしく、一般から集まった大量の写真に、メンバーやスタッフによって撮影されたものも含めた計600点以上の、ピンボケだったり顔切れだったりもお構いなしのバラエティーに富んだ“作品”が収録されているのだそう。

 

「素晴らしい!」とお世辞抜きの手放し状態で感心した。「紛れもない“山本彩”の素顔が満載」という宣伝文句にまったくのウソ偽りがないのはもちろんのこと、それ以外のメリットも計り知れない、まさに一石二鳥……いや、三鳥も四鳥も狙い撃ちできる斬新な企画力ではないか。

 

まず、制作にかかる経費の面で優しい。

 

皆さんもご存じのとおり、ネット媒体の成熟に反比例しての出版不況は、年ごとに深刻さを増し、とくに写真集なんかの売り上げは惨憺たるもので、いくら被写体がAKB48グループのエース格であっても、(版元からの)予算削減のプレッシャーは半端じゃなかろう。そんななか、海外や南の島などへのロケが不要で、面倒臭い注文ばかりつけてくる大御所カメラマンへの高額なギャラも発生しないこの企画は、相当に“安上がり”だったはずだ。私が考えつくかぎり、かかった経費と労力は、印刷費やデザイン費を除けば、ヘアメイク代とセキュリティー(もしかすると、スタイリスト代も少々?)くらいで、たとえそこそこしか売れなくても利益率は従来の写真集と比べ、けっこう優良な数字を叩き出している、と思われる。