フランスの地元よりも国外で人気があるという白カビチーズが「バラカ」。

 

その理由は、印象的な馬蹄形のスタイリングと濃厚なバターのような味わい。冷たい風が吹く夜やしんしんと降り積もる雪の夜に、ぱちぱちと火がついた暖炉のまえで、冷えたシャンパンとともに食べるのがお似合いのチーズだ。

 

■バラカとは「幸運」の印

バラカは、BARAKAと書く。フランス語にはあまりないつづりに見えるけれど、その直訳は「馬蹄形」。馬のひづめの形をさす言葉だ。イスラム教では「神のご加護」の意味があるように、この馬蹄形は、世界中で、幸せの形、幸運のシンボル、魔よけ、お守りなどの意味に捉えられているのだ。ゆえにこのバラカチーズ、贈り物にもよく使われる。

 

■味は、まるでバター!

バラカはご覧いただくとおり白カビチーズ。同じ白カビ仲間のカマンベールとは違った、厚みのあるフカフカのまるでベルベッドのような白カビで覆われている真っ白なチーズだ。

 

馬蹄形の端っこから切っていくと、意外にしっかりとした組織。一見硬いのかと思いきや口に入れてみるとねっとりととても滑らか。その理由は、トリプルクリームだから。トリプルクリームとは固形分中に脂肪分70%も含まれているという意味。ちなみにカマンベールは45%。通常の3倍も乳脂肪が多いということ。だから、クリーミーというのを通り越して、まるでもうバター。しっかり味わってみると塩分もしっかりある。この塩分が濃厚な脂肪分を支えてくれている。でも、そこはチーズ。バターよりもすっきりと軽く、酸味も感じられ、後味はさっぱりだ。