「注射してほしい」というリクエストもあるのですが、風邪を治す注射なんて存在しません。あれは昔の悪しき風習で、医者が熱さましの注射をしたり、ビタミンや栄養剤の点滴をしていた名残なのです。もしも風邪で注射を勧める医者がいたらあやしんだ方がいいでしょう。そもそもビタミンや栄養剤は風邪の診断名で処方することはできません。熱さましの注射なんてショックなどの副作用の方が問題視されておりもっての他です。

 

風邪の治療は、昔から言われているように「体を温かくして、水分や栄養を十分とってゆっくり休む」。これが一番なのです。免疫力を有効に利用して治療することが一番の特効薬です。

 

ただし、風邪以外の場合は薬が効果がある可能性があります。インフルエンザの初期の場合は症状を緩和することができますし、肺炎を発症した場合には抗生剤が有効になります。発症するかもと予防的に飲む抗生剤は効果がないとされています。

 

必要なのは、風邪なのかそうでないのかという点でしょう。高齢者や心臓や肺の病気を持っている人、糖尿病や免疫力の低下している人などは、逆に「風邪だと思っていたら肺炎だった」ということも少なくありません。38度以上の熱が続く、咳がひどい、息苦しい、ぐったりしているなどの症状がある場合は医療機関に相談した方がいいでしょう。また症状が「いつもと違う」というのも治療を必要としているサインのことがあります。本人や周囲の人のしかわからないことも多いので、「いつもと違う」場合は申告した方がいいでしょう。