そうやってなんとかいっしょに暮らすことができ、10年も20年もパートナーシップを築き(ウチも15年です)、夫婦同然の生活をしていても(なかには子どもを育てている同性カップルもいるのに)、税制上の優遇も受けられず、会社で家族向けの福利厚生も受けられず(家族手当や慶弔休暇・介護休暇ももらえず)、民間のさまざまな夫婦・家族向けサービス(家族割など)も利用できず……。これって経済的な不平等ですよね? 特に、レズビアンカップルの場合、もともと女性の収入が少ないため(日本では女性の平均年収は男性の半分程度)、経済的な困難に直面しがちです。

 

もし、パートナーが突然倒れたり事故に遭ったりしたとき、病院で親族として面会できるか、もし意識がない状態になったとき、どうなるのか……。そして、万が一、パートナーが亡くなったとき、相続の権利がないため、部屋だけでなく、共有の財産なども失う可能性があります(前述の生命保険に関しても、同性パートナーは法定相続人と認められていないため、満額受け取ることができません)。もちろん遺族年金ももらえません。相手方の親族の理解がなければ、葬式にすら出られないこともあるのです。

 

旅行先のホテルでダブルルームの利用を断られたりとかは、まだいいのです(ベッドを2つくっつけたりね。もちろん、歓迎してくれるホテルがあれば、そっちを選びますけどね)。長年連れ添った人生の伴侶を家族と認めてもらえず、愛する人の死に目にも会えず、葬式にも出られず、財産を失い、失意のうちに路頭に迷う……。これ以上の悲劇があるでしょうか?

 

渋谷区・世田谷区の同性パートナーを証明する書類は、初めて公に同性カップルを「結婚に相当」と承認してくれたわけで、それはもう感激!でしたし、生命保険の受取人になれるというのも「悲願の一つが達成された」感で胸がいっぱいになるようなものなのです。まだまだ課題は山ほどありますが、いつか「結婚の平等」が達成される日を夢見て、一歩ずつ……という感じです。