一方、私が長年住んでいる欧州では、子どもの強みを伸ばすことに重きが置かれています。子どもの特技や長所を伸ばし、それで自信をつけさせて、結果的に弱み部分をカバーするというアプローチです。

 

ニュアンスで言うと、

 

・日本はマルチプレイヤーを育て、
・欧州はスペシャリストを育てる

 

そんな違いがあります。

 

カウンセリングなどを通して実感するのは、強みを伸ばすアプローチの方が、結果的に早道で効果的なことが多いということ。子育て心理から見ても、「強み強化型」がおすすめです。

 

これは自分に置き換えてみれば、分かることですが、人間だれでも、得意なこと、好きなことの方が、前向きになれるし、やる気もあります。逆に、弱みに真っ向から向き合うのは、できれば避けたいし、逃げ腰になってしまうものです。向き合う上での気張り方が違うんですね。

 

人間だれでも強みと弱みがあります。もしお子さんの「弱み」「苦手なもの」をなくしたいと思ったら、そこに真っ向勝負するのではなく、外堀から固めていくのがおすすめです。というのも、子どもの強みや長所に目を向けるようにすると、親がほめることが増えていきます。それにより、子どもの全体的なモチベーションや自信がアップするので、苦手だったものへの意識までも変わることが期待できるからです。高まった自信により、壁がそれまでよりも低く感じられるのです。強み強化型は、一見遠回りに見えるかもしれませんが、結果的には早道で、かつ子どもを傷つける心配がないのでおすすめです。