■勤務中に笑いなんてもってのほか! 渾身のギャグもスルーされたマッキンゼー時代

 

――マッキンゼーで働いていたときの、職場の雰囲気はいかがでしたか。冗談で同僚を笑わせたりすることはあったのでしょうか?

 

石井:一度、仕事が終わった後のディナー中に私が冗談を言ったら、男性の上司に「石井さん、プロフェッショナルとしての自覚を持ってください」ってピシッと言われたことがありました。それで新人だった私はすごく萎縮しちゃいました。たまたまそのときにその方がちょっとピリピリしていただけで、全員が全員そういうタイプっていうわけじゃないですけどね。

 

ただ、「コンサルの人にしか通じないジョーク」みたいなのはあるかもしれません。あるとき、先輩の男の人が女の人の顔の好みについて話していて、「顔全体は○○だけど、鼻は△△な人がいいなあ」って言うので、「先輩、それミーシーじゃないですよ」と返したら、すごくウケてましたね。たぶん意味が分からない人が多いと思うんですけど、コンサル用語に「ミーシー(MECE=重複なく、漏れなく)」という言葉があって、それを使ったら笑ってもらえました。

 

あと、ワークショップでチーム分けをするために、「社員を3つのグループに分けるので、順番に1、2、3と1人ずつ言っていってください」という指示が出たときがありました。ちょうどその時期に、世界のナベアツさんの「3がつく数字と3の倍数でアホになる」というネタが流行っていて。私だけそのネタを真似して、小声で「3!」ってアホっぽく言っていたら、誰も何もツッコんでくれなくて、ただただスルーされたことがありましたね(笑)。本当に皆さん真面目に働いているので、私の経験上では、勤務時間中にギャグを言うとかふざけるとか、そういうことができる雰囲気はなかったです。