■怒りの「衝動、志向、行動」をコントロールする

さて、怒りの感情をコントロールすることは、なぜ難しいのでしょうか?

 

その理由は「教育として受けたことがないから」です。おそらく誰もが「怒ってはダメ!」といったしつけは受けたことがあるでしょう。でも、「知っている」と「理解する」ということは違います。教育としてきちんと理解できているかどうかで全然変わってくるのです。

 

例えば、「薔薇」という文字は読める人は多くても、書ける人は少ないのではないでしょうか。「ドラえもん」は誰もが知っているキャラクターですが、絵を描いてみてと言われてもなかなか描けませんね。しかし、技術を学んで練習すればうまくなります。

 

怒りの感情は誰もが持っているもの。怒りは伝達手段であり、防衛感情とも言われています。動物は敵に攻撃されたとき、生き延びるためにどうするかというと、逆に襲いかかるか逃げるかだけ。その行動は体がリラックスしていたらできません。筋肉を緊張させて、逃げるか襲いかかるかを体に選択させるための命令が怒りという感情。怒りとは身を守る必要なものなのです。

 

だから、怒りの感情をなくすとか押さえ込むことはやめましょう。怒りの感情自体は悪いものではないのです。まずはそれを理解し、怒りをコントロールする技術を身に付けることが大事です。

 

f:id:pinq4387:20150924132211j:plain

▲本セミナーは、IT関連だけにとどまらず、ビジネス全般を学ぶコミュニティWindows女子部主催で開催

 

■強度・持続性・頻度・攻撃性…問題となる4つの怒り

怒りにもさまざま性質があります。問題となるネガティブな怒りの感情としては、以下の4つが挙げられます。

 

・強度が高い……激高して怒ってしまう。一度怒り出すと止まらない。

 

・持続性がある……いつまでも怒り続ける。根に持つ。

 

・頻度が高い……しょっちゅうイライラする。カチンとくることが多い。

 

・攻撃性がある……他人を傷つける。自分を傷つける。モノを壊す。

 

怒りには持続性があり、長いと一生、宗教戦争のように世代や時代を越えることもあります。ストーカーなどは怒りの感情がこじれてしまった現象とも言えます。

 

怒りは第二次感情と呼ばれています。人間の感情をコップに例えてみましょう。その中に「さみしい、つらい、悲しい、不安」といったネガティブな第一次感情がたまり、それが何かのきっかけであふれると、怒りという第二次感情に変わります。怒りやすい人とそうでない人の違いは、コップの大きさの違いです。

f:id:pinq4387:20151015165137g:plain

 

怒りは仕組みさえ知っていれば、こわくはありません。世の中は理不尽なことや不条理なことも多いので、怒りにくくなることも大事ですが、怒られ慣れたほうが絶対楽です。いちいち気にしていたら大変。メンタルを鍛えていきましょう。