ルーティンと、いわゆる「ゲン担ぎ」や「自己暗示」とは、似て非なるものです。

 

ゲン担ぎや自己暗示などもパフォーマンスを高めるような効果がありますが、これらはいわゆる自分で作り上げた“迷信的な神頼み”の思考であり、望んだ結果が得られなかった場合、それを修正することが困難です。

 

一方、ルーティンは、自らの責任においてパフォーマンスの準備と実行をサポートする行動・発言・思考のことなので、望んだ結果が得られなかった場合、ルーティンをしっかり行ったかどうかをチェックし直すことによって、次につなげることができるのです。

 

そんなルーティンですが、下記の3つのことに注意して自分だけのルーティンを作り上げてみてください。

 

■1.「結果」ではなく、その「過程」に意識を集中させる
最高のパフォーマンスを発揮するためには、結果を気にするのではなく、いま自分ができることに集中することが重要です。五郎丸選手は、ラグビー日本代表のメンタルコーチである荒木香織さんと相談しながら、プレースキックにおけるチェックリストを作ったそうです。こうすることで、もし望む結果が得られなかった場合、ルーティンが完璧にこなせたかどうかをチェックすることが容易にでき、修正しやすくなります。私たちはパフォーマンスの結果にとらわれがちですが、自分のルーティンを完璧にこなせたか否かが重要だと考えるとよいでしょう。

 

■2.重要な場面だけ行うのではなく、いつも行う
過去の経験を参考に、満足したパフォーマンスを発揮できたことを思い出して、ルーティンを作り上げてみましょう。そして、そのルーティンを、重要な場面でも重要でない場面でも、コンスタントに行います。ゴルフのショットやテニスのサーブの前などに、いつも同じようなルーティンを取り入れると、自分のパフォーマンスを最大限に発揮することができます。ただし、あまり複雑なルーティンにしてしまうと、スロープレイになってしまうおそれもありますからほどほどに。

 

■3.やり方が人と違っていても、気にしない
ルーティンを取り入れているスポーツ選手で一番有名なのは、メジャーリーグのイチロー選手でしょう。イチロー選手はバッターボックスに入る前にいつも決められた動作を行っています。イチロー選手といえば、バットをまっすぐ垂直に立てるしぐさが思い出されますが、渡米した当初は「ピッチャーに対しての挑発行為としてとられるかも!?」と言われた時期もありました。しかし、何を他人に言われようとも自分のルーティンを根気よく続けた結果、イチロー選手が偉大な成績を残せているのは皆さんご存じのとおりです。

 

いつもいざというときに失敗しがちなことが多い人は、自分だけのルーティンを作り上げてみましょう。きっと自らのパフォーマンスを最大限に発揮することができるようになりますよ!