以前から指摘されてきたことですが、マタニティマークを巡る問題がおかしいです。マタニティマークをつけて電車に乗ると周囲の反感を買い、暴言や暴力の対象になってしまうというのです。

 

中には故意に蹴られたり、お腹を押されたりと傷害事件さながらの経験をされた方もいるようです。

 

なんだかおかしいマタニティマークについて考えてみたいと思います。

 

■マタニティマークに反発する人の意見

朝日新聞デジタルがYahoo!ニュースに掲載した記事「マタニティーマーク10年、世間の反感に自粛する妊婦も」では、マタニティマークをつけることの怖さと、反感を持つ人達の意見を伝えています。

 

反発する人の意見としては、「妊娠は病気じゃないのに特別扱いはおかしい」「電車に乗るべきじゃない」「なぜ妊婦を優遇するのか」など、あたかも、妊娠している女性は、自分の意志で子供を持つことを決めたのだから、自分で責任を取ればよい。自分には関係ない、他の人に迷惑はかけるな!と言っているような意見が目立ちます。

 

■個人と社会のつながりの意識がない人々

そもそも、「妊婦を特別扱いするのはおかしい」という意見自体、なんだかズレているように感じますが、感情論抜きにして合理的に考えても、その主張はおかしいことが分かります。

 

新しい生命を誕生させ、いずれ社会の一員として迎えるための準備が「子育て」といえるでしょう。子供を作ることは、家族を迎えるだけでなく、社会という一つのコミュニティの中にメンバーを増やす行為に他なりません。

 

どの家庭の子供でも、平等に社会から祝福され、そしてゆくゆくは、労働、消費など社会活動をはじめます。もちろん、結婚し新たなメンバーを創造する大切なチームメンバーの一人なのです。

 

ですから、妊娠をすることは特別です。特別ではない、優遇されるべきではない!などの主張をする人は、巡り巡って、いずれ自分の生活や人生に影響を及ぼす存在であることを認識できていない想像力の乏しい方であるといえるでしょう。