大人だって、こういうことありますよね。ドラマの中の展開が、自分にもあてはまる気がすると思ったことがある……きっと誰でも経験があるのではないでしょうか。

 

この傾向が子どもだとなおさら強くなり、架空の出来事と現実との区別がつきにきくなってしまい、

 

・テレビの中で発せられているメッセージを、自分に対して言われているかのように錯覚したり…

 

・主人公と同じ境遇に陥ったとき、自分は同じように対処できるのだろうかと危惧したり…

 

とその子の心に影響を及ぼす恐れがあるんですね。

 

子どもがポジティブに飲み込んでいる(ボクもやってみたい、ワタシにもできるかも、のように)のであればもちろんOKなんですが、悪い方に捉えてしまっている場合に配慮が必要になってきます。

 

たとえば、

 

「こんなこと、ボクにできるはずがない」
「ワタシの身に起こったらどうしたらいいの」

 

のようだと、発達中の自尊心を損ねる恐れがあるというわけです。

 

自尊心は、7~10歳くらいまでに急速に発達するデリケートなものです。それは自分が経験したこと、周りに言われたことなどから作り上げられる「自分に対するポジティブな感覚」。

 

そうなんです。自尊心とは、自分自身のことながら、自分の経験だけでなく、周りの目、周りからの情報によって作られるものでもあります。人は社会的な動物なので、他人から見ての自分、をどうしても気にしてしまうんですね。

 

よってテレビの登場人物同士のやりとりなども、人間関係の縮図として自分にあてはめたりしてしまうんです。